夫の浮気「離婚はしないけど許せない」苦しみはいつか終わる?
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夫の浮気が発覚! しかし、子どももいて将来も不安だし、夫も反省しているようだから…と、離婚を回避する妻は少なくありません。
しかし、夫の浮気によって傷ついた気持ちは残ります。思い出すたびにつらくて、夫にどう接すればいいのかわからないというのが正直な気持ちでしょう。
離婚はしないけれど、浮気した夫は許せない。そんな気持ちとどうやって付き合っていけばいいのかを紹介しましょう。
■許せない私が悪いの? いつまでもつらい理由
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離婚しないと決めたけれど、浮気をした夫を許す気持ちにもなれない。一番信頼していた人から裏切られたのですから、その気持ち、痛いほどわかります。
しかし、芸能人がよく言う「女遊びも芸の肥やし」ではありませんが、夫の浮気に対して「そういうこともあるよね」とあまり気にしないタイプの女性もいます。その違いは何なのでしょうか?
私が思うに
「正しいか、正しくないか」をどれだけ重要視しているかが、夫の浮気を許容できる・できないにも影響しているように感じます。許せるタイプの人は、善悪のグレーゾーンが広いのです。逆に、許せないタイプは、白黒はっきりつけたい正義漢の強い人といえるでしょう。
人は曖昧(あいまい)な部分が多く、良い悪いではっきり物事は決められないと考える「グレーゾーン広めタイプ」は、夫の浮気にも寛容ですが、裏を返せば自分の浮気心にも「ダメだと思っても、気持ちが抑えられないこともある」と考えています。
一方、夫の浮気を許せないタイプは、自分に対しても厳しく「ダメなものはダメ」と理性的に感情を制御できる人でしょう。
夫にも同じように求めるため、浮気が発覚した際、自分と夫は考え方が違ったことに愕然とし、一層裏切られた気持ちを強く感じるのです。
そういう人は、夫の浮気が許せない自分を「私は心が狭いんだろうか?」と責めてしまうこともあるでしょう。しかし、浮気は夫婦間において、された側がかなりつらく感じる裏切り行為といえますから、傷つき許せないのは当然です。自分を責める必要はありません。
■夫の浮気を許せない気持ち、どうすれば?
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結論を言ってしまうと、夫の浮気で傷ついた心に効くのは、やはり
「時間薬」。時間はかかりますが、思い出さなくなるのを待つしかありません。
でも、そうなるまでがつらいですよね。それは当たり前のことで、すぐに受け入れられるものではないでしょう。
ただし、つらい気持ちに耐えきれず夫を責めたり、自己憐憫(れんびん)に浸ったりするのはおすすめできません。そのたびに夫はあなたにやさしくしてくれるでしょうが、行き過ぎると逆効果になってしまいます。
そうやって夫の罪悪感に訴えているうちは自分から離れないだろうと妻は思いがちですが、いつまでも過去にこだわり、罪悪感で夫を心理的に拘束しようとし続ければ、たとえ自分が悪いとわかっていても夫はそこから逃れたくなるでしょう。そのため、また浮気に走ってしまうことも。
許せない気持ちを昇華するには、自分自身の感情を表に出し、思いきり泣いた方がいいですし、つらいならつらいと口に出した方がいいでしょう。ただし、夫の罪悪感をあおる行為になっては逆効果なので、「しばらくつらい気持ちは出すけれど、精神的に持ち直すまでは放っておいて」と伝えましょう。