連載記事:これからを生き抜くお金の貯め方
「コロナで家計がヤバい!」やりがちな失敗パターンと今やるべきこと【これからを生き抜くお金の貯め方 第1回】
イラスト:トキヒロ
withコロナの生活が「日常」になって、「家計が厳しい!」と感じている人は多いのではないでしょうか?
「残業代が減るなど、月額1~3万円収入減のご家庭は珍しくないんです。そうなると、『ギリギリ何とか回っていた』『少しは貯蓄ができていた』というご家庭でも、俄然、厳しいと感じるようになっています」とおっしゃるのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さんです。
横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで23,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。
■コロナ禍にあって、家計が心配な方へ
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横山光昭さんは、こんなふうに言います。「私は、長年、赤字家計の悩みを解決し、黒字にすることを仕事にしてきました。やり方さえ理解すれば、誰でも
『家計の達人』になれるんです」
――ええ! 本当ですか? ぜひ、そのやり方を教えてください!
承知しました。最初にお伝えしたいことは、
「まずは、落ち着こう!」ということです(笑)。
「家計を何とかしないと、本当にヤバイ!」というような勢いがある時って、気分的には修行系、茨の道をガシガシと行きたい気分なんだと思うんです。けれども、普通の道を着実に歩いた方が、結局、挫折をしないので長続きするんです。
■自分が使っている金額は、世の中の平均的か?
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――そう言われても、気持ちばかりが焦るんです
そんな人は、家計の現状把握から始めましょう。「家計が黒字なのか? 赤字なのか?」。
そこまでは、何となく把握している人が多いんです。
けれども、その先になると、じつは、「何にいくら使っているのか? さっぱりわかりません」という人は、多いものです。
ましてや、
自分が使っている金額が平均的なのか?そして、家計全体から見て、
その割合が適正なのか?といったことになると、ほとんどの人が把握していません。
――え? そうなんですか?
これは そういう方を否定している訳ではないんです。まずは、「多くの人が、家計の現状把握ができていない」という事実を、皆さんに知って欲しいなと思ってお伝えしています。
でも、それって、ある意味、当然のことだとも思うんです。お金のことって、とてもセンシティブです。たとえ夫婦間や気のおけない友人に対してでさえも、細かい内容まで踏み込んで話す機会がないことの方が普通です。
そうなると、「自分のお金の使い方を客観的に眺めてみる」という経験や発想がないことの方が、当たり前だと感じます。
でも、たくさんの家計をみてきた僕から言わせてもらうのであれば、「がんばっているのになぜかお金が貯まらない、毎月赤字になってしまう」という方々には、やっぱり共通点があるんです。