■母親の支配から逃れられない! 母娘の心の闇を描いた話題作 『親に整形させられた私が、母になる』
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母親と娘との“親子の闇”を描いた
『親に整形させられた私が、母になる』は、人気コミックライターグラハム子さんの実話をベースに描かれた作品。当時15歳の主人公ハム子が母親に「整形しましょう」と告げられる衝撃の冒頭エピソードを皮切りに、
愛情と支配が複雑にからみあういびつな親子関係が展開されていきます。
イラスト:グラハム子
さらに母親視点で描かれるストーリーでは、娘を愛しつつも世間や社会の価値観に翻弄される母親の姿を浮き彫りに。子どもを守りたいがゆえに起こる愛情の行き違いには、どこか他人事とは思えない
人間の業の深さやありのまま愛されたい人間の欲望が生々しく描かれた作品です。
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■地球を子育てしやすい星に! 魔法少女★悦子が大活躍!? 『魔法少女!? 悦子 育児トラブルに出動中』
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地球を笑顔で子育てできる星にするため立ち上がったひとりの少女、その名も魔法少女★悦子(年齢は50歳を過ぎていた…!?)。「コソダーテシヤースイ星」の使者からの依頼により育児を妨害する怪人と戦い、育児トラブルを解決する…といった一風変わった設定で進むエェコさん作
『魔法少女!? 悦子 育児トラブルに出動中』は、子育てがしにくい今の世の中に一石を投じる作品。
イラスト:エェコ
「泣き声がうるさい」「赤ちゃんがかわいそう」と批判してくる人々が抱える本音を紐解き、
「子育てする側」と「子育てを見守る側」の溝を埋める心温まるストーリーです。
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今回編集部で選んだ作品は、子育ての「こうあるべき」や「母親らしさ」から一歩出て、
もっと自分らしく、多様な子育てを応援する作品ばかりです。
母親である前に一人の人間として生き方に悩んでいたり、複雑な親子関係に苦しんでいたり、はたまた病と戦っていたり…。
これまでの古い母親のイメージにとらわれることなく、
「自分らしい子育て」「人も、自分も否定しない子育て」を提案していきたいという編集部の思いが込められています。
ぜひ皆さまの日常の余白を豊かに満たす作品であることを願っています。
ちなみに今回ご紹介した連載はまだまだ進行中のものばかりですので、今後の展開にも要注目です!ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
ベストコミック大賞2020