コミックエッセイ:親たちの中学受験戦争
「落ちこぼれてもいいの!?」息子にぶつけた言葉/子どもを追い詰める親・由井家の場合(3)【親たちの中学受験戦争 Vol.16】
いつしか私は塾の宿題すらきちんとやらない樹にイライラするように。そんな私の気持ちを知りもせず公園に行こうとする樹。毎回、出て行こうとする樹の腕を掴んで引き留めるといった喧嘩する日々が続きました。
成績が上がらない不安と焦りを息子にぶつけてしまった私。
樹は、自分で中学受験を望んでいるわけではなく、私自身も何が正しいのかまったくわからない日々。
息子の可能性を広げてあげたいし、個性を伸ばしてあげたい。夫のように自分の能力を生かせる職業に就くために、可能性が広がる中学受験にチャレンジしてほしい。そして周囲からの期待にも応えてほしいという勝手な私の望みがあることも自覚していました…。
しかし学力アップのためには、塾のカリキュラムの把握と進行管理、家庭での学習計画など、親がやるべきこともたくさん。何よりも学ぶ内容が普段の小学校とはかけ離れて難しい…。こんなにも親子で消耗するものだとは思っていませんでした。
なにより、息子に自分勝手な望みを託し、結果的に言ってはいけない言葉を投げつけてしまった自分自身に一番辟易してしまいました。中学受験を始めてから、自分の度量の狭さを「これでもか!」と自覚させられ、どんどん私自身うんざりしていったのです。
次回に続く(全7話)毎日8時更新!
原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・
ふゆ
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