授乳が気持ち悪い…その感覚の正体を描いた漫画に「もっと知られてほしい」との声が殺到!
アメブロ公式トップブロガーのオギャ子さんが自身の経験をもとに描いたD-MER(ディーマー)にまつわるコミックエッセイは、「私だけじゃなかったんだ」「あの不快感の原因がわかって、救われたような気持ちになった」などなど、大反響を呼びました。本記事では、多数寄せられたアンケート回答から、ほんの一部ですが、読者の方の感想をご紹介します。
■初めて聞いたD-MER(ディーマー)という言葉
3人の息子さんを育てるオギャ子さんは、「授乳」の際、これまで一度も感じたことがない感情があるといいます。
母親なら感じて当たり前そうに思えるこの感覚を、一度も味わったことがなく、SNS等でママたちの卒乳エピソードを見ては
どうして自分にはそういう感情が一切湧かないんだろう、母性が少ないタイプなのかと思っていたといいます。
オギャ子さんにとって授乳は義務感に駆られてやっているにすぎず、授乳をするたびに、衝動的なイライラを感じるようにもなっていたんだとか。
授乳している時の母親の感情が子どもに伝わってしまうんじゃないかと思っていたため、こんな風に感じることに対して罪悪感すら感じていたといいます。
そして、ブログに「授乳する時もイヤでしょうがなかった」と書いたところ、読者の方からとあるワードを教えてもらったそう。
それは…
全く聞いた事のない言葉だったので、調べてみたオギャ子さん。
すると…まさに!!!
授乳中に不快と感じる症状のこと。その名も「不快性射乳反射」。
不快性射乳反射 dysphoric milk ejection reflex(D-MER)
母乳育児中の母親の射乳反射の30~90秒前に、胃の不快感、不安、悲しみ、恐怖、気分の落ち込み、緊張、感情的な動揺、いらいら、絶望感、否定的な感情が現れ、射乳反射のたびに繰り返される不快症状。個人の成育歴や分娩の体験などは影響しない。ドーパミンが介在していることはわかっているが、症状が出る母親とそうでない母親がいる理由はわかっていない27)。
27)D-Mer.org https://d-mer.org/[アクセス2020.3.9]
出典:公益社団法人日本助産師会「乳腺炎ケアガイドライン 2020」
乳首を吸われるたびにネガティブな感情が湧いてくる、その症状にはディーマーという名前がついていたのです。
謎のイライラ・不快感にこんな言葉がついていたなんてまっったく知らなかったとオギャ子さん。
授乳中に不快を感じるケースがあるなんてどの育児書にも書いてなかった、「母性が足りないからだ」とか、「自分勝手だから授乳に向いてなかったんだ」と思っていたところ、一定数同じように衝動的な不快感を感じているママがいるのだと思うとどこか救われたような気持ちになったといいます。
そして、今、授乳中のママ達で衝動的なイライラに襲われている方がいたら、「アナタだけじゃないよ」ということを伝えたいとこのイラストエッセイを描いてくれたのでした。