コミックエッセイ:生まれ育った家が怖かった話
“ズルズル音”の正体と遭遇! でも…私にしか見えないの?【生まれ育った家が怖かった話 Vol.5】
■前回のあらすじ
新しい家に住みはじめて数年、家族が次々と体調を崩す事態に。神主は、業者がきちんと“息抜き”をしていれば「井戸が原因ではない」と言うけれど、祖父は“息抜き”していないことを隠していました。その後、しばらく経って…。
ある日、夜中にいつもの尿意で目覚めた私。
でも、例の階段と廊下のズルズル音が怖すぎて1人でトイレに行くのはどうしてもどうしても無理。
普段は妹についてきてもらうけど、連日のこと過ぎて申し訳なく、隣の部屋で寝ている母を起こすことに。
「お母さん起きてーーーー」
「うーーん……」
何回揺り動かしても起きず、仕方なく一人でトイレに向かうことにしました。
トン…トン…階段を降りていくと、あの音が聞こえてきたのです。
階段を上がるのも怖い。その場から動けず、「どうしよう」と立ちすくんでいると…。
いつの間にか起きてきた母が後ろに立っていました。
「廊下、怖いんやろ? 変な音するんやろ? 音は気のせいやと思うよ。確かめてみようや」
ばあちゃんから、私が最近廊下で変な音を聞いて怖がっているという話を聞いていたらしい。
ちょっとホッとしつつ、意を決して2人でトントン階段を降りて、廊下を覗くと…。