やさしいママのヒミツ

さまざまな分野で活躍する多忙なママたちに「やさしいママ」でいるための秘訣を伺いました。また、手肌と地球にやさしいヤシノミシリーズの体験レポを楽しい漫画でもご紹介しています。

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自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん

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今回の「やさしいママのヒミツ」は、シンプルでどんな食卓にも合う、使いやすい器が人気の陶芸家・小川麻美さん。5歳の男の子のママです。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
山と湖がほど近い自然に囲まれた、まるで北欧のような雰囲気の工房とアトリエを併設したご自宅を訪ね、作品づくりや暮らし、子育てまでお話をたっぷり伺いました。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
小川麻美(おがわ・あさみ)さん
夫の瑞木(みずき)さん、息子の桧(かい)くん(5歳)、愛猫(じん8歳、にこ2歳)の3人と2匹の家族

会社勤めをしながら陶芸教室に通い、独学で作陶。2011年より本格的に活動を開始。各地のクラフトフェアや企画展、個展に参加。2017年に夫が勤務する無垢家具の専門店「ソリウッド・プロダクツ」の工房がある相模原に住居と陶工房を構える。
Instagram:@asami.o_utsuwa

自然豊かな相模湖へ移住

夫の瑞木(みずき)さんが勤める、無垢材を使った家具工房までは自転車で5分ほど。相模湖にほど近い自然溢れるこの地に越してきて、今年でちょうど5年めとなる麻美さん一家。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん

麻美さんのインスタグラム@asami.o_utsuwaより。自然に囲まれた平屋暮らし。自宅には工房&アトリエも。


自宅に併設された工房&アトリエで、日々の創作活動をしている麻美さんですが、幼い子どもがいると仕事に集中したり、リフレッシュをする時間の確保がなかなか難しいもの。どのようにバランスをとっているのでしょうか。

早速、麻美さんの平日のスケジュールを見てみましょう。
5:30〜6:00 : 起床。ランニングまたはウォーキング

6:30 : 夫の弁当作り

7:00 : 夫が出勤。朝食を摂りながら、ネットでニュースを読む

7:45 : 息子を起こして登園支度

9:00 : 保育園に送る

9:20 : 帰宅。ひと息つく

10:00 : 制作開始

12:30〜13:30 : 昼休憩

13:30 : 仕事再開

17:00 : 保育園にお迎え

17:30 : 家事

18:00 : 入浴、夕食準備

21:00 : 就寝

「自宅で仕事をしていると、時間に追われてなかなか運動をすることができないので、できるだけ朝早くから動きたいと思っています。気候がいいときは朝から歩いたり、ランニングをしたり。自分のための時間を確保するように心がけていますね。

息子のお迎えは基本的に私が担当していますが、忙しいときは夫にお迎えをお願いすることも。夫は土日も仕事、水曜休みで子どもと時間がなかなか合わないので、夕食の時間は家族が揃う大切な時間です」

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
ご自宅のキッチンと、扉一枚を隔てた場所に工房を持つ麻美さん。仕事と家事のメリハリはあまり意識していないのだとか。

「家の3分の1が工房で、平屋にしたのは夫のアイデア。作陶をしながら家事をするのに階段の昇り降りがあると大変なので、全部が繋がっているのはいいなと思います。

17時になったら仕事を切り上げるようにしていますが、本当はもう少し時間を捻出したいですね。子どもを寝かしつけてからやろうと思っても、一緒に寝てしまうことが多くて。だから朝早く起きて、時間を作るようにしています」

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
麻美さんの工房は、キッチンに隣接。行き来しやすいつくりに。

「作陶には静かな場所がいいので、私は自然がたくさんあれば移住先はどこでもいいなと思っていました。窯を置くとなると煙も出るので、住環境が一番重要。引っ越しと妊娠出産が重なったので、家はとりあえずシンプルな作りにしました。少しずつ手を加えていければと思っています」

会社員をしながら始めた陶芸
日常に寄り添う、普段使いの器を作りたい

母の影響もあって、20代前半から器が好き。会社員として働きながら趣味で陶芸教室に通っていたという麻美さん。ある先生との出会いにより、焼きものの魅力にどんどんはまっていったのだとか。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
アトリエに並ぶ麻美さんの作品。自然にできた模様がかっこいい。

自分の好きなものが形になる喜びが、すごく大きかったです。だんだん自分の作りたいものができるようになって、教室の展示会で販売したら売れて。『もっとやりたい!』という私の気持ちに気づいた先生が応援してくれました。

先生のプラス思考のやさしい人柄や、楽しそうにものづくりをする姿にも惹かれ、次第に“ものを作って暮らすこと”に強い憧れを抱くようになったんです。とにかく販売できる機会をたくさん探して、工房と窯を自分で構えるまでがむしゃらに突き進みました」

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
右のポットや小皿は先生から学んだ“炭化焼成(たんかしょうせい)”という焼き方の作品。燻して焼くことで、グラデーションができ、かっこいい風合いがでるのだそう。

麻美さんが作るのはシンプルで使いやすい日常の器。マットな釉薬で、素朴ながらも洗練された雰囲気があり、ほかの器とも合わせやすいおおらかさが魅力です。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
「もともと、シンプルで少し味わいやアクセントのあるものが好き。リムの部分に少し模様を入れています。器作りでは、ろくろの他に石膏の型を使ったりもしますが、どうしても揺らぎが出てしまう。でもそのいびつさがいいなと思っています。

小さめのオーバルの器はケーキを乗せても、鮭を乗せてもいいし、卵焼きもうまく収まって、取り皿にも使えます。そんなふうに自由に気兼ねなく使える日常の器を作りたいですね」

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
最近は、猫のフードボウルやピアスなどのアクセサリー、陶板作りにも挑戦。「焼きもので作れるものはないかなと、常に考えています」

成長していく子どもにも
“作り手のぬくもり”を感じて欲しい

キッチンのほか、ダイニングテーブルなどは夫の瑞木さんの会社で手がけたほか、棚や小物類は麻美さんが瑞木さんにお願いして作ってもらったものも多いのだそう。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
瑞木さんがDIYで作った食器棚。リビングからの見え方も考えたそう。

「包丁のホルダーやキッチンペーパーホルダー、オーバルボックスも欲しいと思って作ってもらいました。キッチンは扉をつけず、オープンにしていると使いやすいですね。市販の収納道具に合わせて高さを決めたり、うまく組み合わせるように考えるのも好きです」

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
自慢のキッチン。自由に使えるように、あえてオープンなスペースも確保。

「器に興味を持ち始めた頃に買ったのはカップ。自分で選んでお茶を飲んだときに空気が変わった感じがして、“器ってすごい!”と感動しました」

そんな体験からか、息子のかいくんにも小さな頃からあえて陶器のお茶碗を使っていたのだとか。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
子どものために唯一作ったのは大好きな車を彫ったお皿。すごく喜んでくれました。

「お茶碗はやはり割ってしまいましたが、割れるという経験をさせることも、ものを大切にする上で必要なことだと思います。(※もちろん怪我のないよう念入りに掃除)その後、“これママが作ったの?”と興味を持ってくれました。息子は食べることにあまり興味がないのですが、器から興味を持ってくれたらいいなと思っています」

小さな子どもがいると、割れないものを…とつい無難な器選びになることも。暮らしを彩る器選びのコツは、日々使うカップや飯椀、お花が好きなら花器など身近なものから揃え、そこから必要なものを少しずつ、普段の料理を想像しながら買い揃えていくのがおすすめだそう。

自然が近いからこそ感じる
「地球環境」の変化

広い庭では瑞木さんが畑で野菜を作り、麻美さんは庭づくりを始めようと準備中なのだとか。

自然に囲まれた移住暮らし、作り手の “ぬくもり” に触れる子育てを #29 小川麻美さん
かいくんもパパの畑に興味津々。収穫した野菜を食べる体験を楽しんでいるそう。

「田舎に来て、ここでしかできないことを楽しもうと決めました。忙しいなかで庭いじりをしたり、自然に触れることは大きな変化でした。野菜作りをしていると季節を感じられるのもいいところ。庭で育てた野菜をどうやって食べようか、いつも楽しみですね。


炒めても茹でても、生でも食べられるケールは万能野菜。茎ブロッコリーは息子も大好きだし、夏は枝豆が最高においしくて枝豆だけ育てたいくらい(笑)。夫は少し珍しい野菜を育てるのが好きなようで、子どもの頃は野菜が嫌いで食べなかったのが信じられないですね」

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