連載記事:今の時代の家計防衛術

「投資」しなければマズイ時代!? 初心者にお勧めの投資パッチテストがあった!【今の時代の家計防衛術 第4回】

「投資」しなければマズイ時代!? 初心者にお勧めの投資パッチテストがあった!【今の時代の家計防衛術 第4回】
■前回までの話
家計が厳しくて教育費を削るべきかどうか…で悩むママたちは多くいます。そんな時に考えたい「習い事の始める時と辞め時」について。また子どもとお金の話をするときに「うちはお金がない」と言ってしまってもいいのか? という問題も横山先生が回答します。
>>1話目を見る

「節約は得意だけれど、投資は怖い…。でも、最近、「つみたてNISA(ニーサ)」や「iDeco(イデコ)」という言葉をよく聞くから、やっぱり投資はしておくべき?」
そんなママたちを代表して家計再生コンサルタントの横山光昭さんにお話しを伺ってきました。
横山 光昭(よこやま・みつあき)さん「投資」しなければマズイ時代!? 初心者にお勧めの投資パッチテストがあった!【今の時代の家計防衛術 第4回】
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで24,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。

■「投資はすべきか?」プロの驚くべき回答は?


「投資」しなければマズイ時代!? 初心者にお勧めの投資パッチテストがあった!【今の時代の家計防衛術 第4回】

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楢戸:直球で聞きます。投資ってするべきなんですか?

横山:「するべきか?」というよりも、「しなければマズい!」という人たちが多いのが現実です。「怖い」といった感情的な判断軸で、判断している場合ではないというか…。正直なところ、極論を言ってしまえば、「やらなければ、アウト」な人が多いんです。

楢戸:え!? それって「貯金」というペースだけでは、必要な老後資金を貯められないという意味ですか?

横山:そうですね。「老後資金を、公的年金だけで十分賄えます」という人はレアケースだと思います。そうなると、ある程度は自分で用意しておく必要があります。

私たちは、ライフプラン表を使って、具体的に計算をします。
そうすると「この貯金ペースだけでは、必要な老後資金を貯められない」という人が、大半なんです。

■投資が初めての人におすすめの「パッチテスト」

楢戸:厳しい現実ですね…。でもお金のことを、「ライフプラン」という長い時間軸で考えられる人は、まだ少ないと思います。

「節約を頑張れば大丈夫なのでは?」という目線の方に、「ライフプラン的に見て、投資をしなければ間に合わない」という話をしても難しい…。この目線の切り替えは、どうしたら良いでしょうか?

横山:よくある話ですけど、「投資を少額からやってみる」というのは、王道だと思います。「つみたてNISA」や「iDeco」は、税制の優遇制度なのはご存知ですか?

入口としては、「つみたてNISA」の方が入りやすいですね。こういった制度を使って、まずは投資を少しだけ始めてみるんです。
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楢戸:NISAは「少額投資非課税制度」の愛称です。
この制度には「少額投資を、税金の優遇制度を使って推奨します!」という国からのメッセージが込められています。

「少額の投資を体験する」という意味で、いわば「投資のパッチテスト」です。自分が投資に対して、どんな反応をするのか? それを知ることから始める…くらいのテンションだったら、「やってみようかな?」と思える人もいるかもしれません。

横山:パッチテストいいですね! うちでも使います(笑)。本格的な投資を始める前に、まずはパッチテストで体験予想をしておくと心理的なハードルは下がります。

■リアルに投資を始めた人の実感は?

楢戸:以前、ウーマンエキサイトの連載で、横山さんの「貯金感覚で始める3000円投資生活」を特集したことがありました。特集を担当した編集者さんが、この特集を機に投資を始めたそうなんです。

その編集者さんは「最初は全然増えずに、放ったらかしにしていました。
ある時、フッとみたら上がっていて、そこから勉強を始めました」と、おっしゃっていました。

投資に対して、頭で「減った時のこと」を考えるのではなく、行動を起こして、「増えた」というプチ体験をすると、投資をスムーズに始められると思います。いい意味での「欲」を持てるようになれば、興味も沸きますしね。

横山:好奇心ですよね。

楢戸:好奇心という言葉、いいですね!

▼「貯金感覚で始める3000円投資生活」


■投資の「値動き」に一喜一憂しないためには?

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横山:私が推進している投資は、「インデックスファンドを長い時間をかけて積み立てする」というもので、そんなに怖くはないと思っています。

「家訓として言われているので、僕は絶対に投資はできません!」と、おっしゃる方も、一定数いらっしゃいますが…。そういう方は、「投資」と「投機」を混同されているのかもしれませんね。

楢戸:インデックスファンドを長期で積み立てするというのは、世の中のお金の流れに乗り遅れない、最も手軽な方法だと私は思っています。


横山:ただ、コロナショックもそうでしたが、「半年」「1年」といった短いスパンで見てしまうと、値下がりをすることもあります。投資に慣れていないと、この最初の値動きのアップダウンで、「やっぱり投資は無理」と思ってしまう人がいるのかもしれません。

繰り返しになりますが、私が推奨しているのは、10年単位で保有をする「長期投資」です。10年単位のスパンで見れば、値動きしつつも、資産は増えていくとは思います。今、個人投資家の数は日本の人口の6分の1くらいかな? もう少し増えてもいいと思います。


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