コミックエッセイ 家族ってなんですか?
離婚も仕事もうまくいかない「できない母でごめん」…でも息子の笑顔は守りたい!【家族ってなんですか? Vol.8】
離婚に向けて一歩踏み出そうと始めたパート。
でも現実は甘くなく、ミスをしては叱られてばかりでした。
「ほらね、やっぱりあなたには無理なのよ」そんな母の声が、頭の奥で何度も響いて私はやっぱり“できない子”なんだろうかと自信を失いそうでした。
心が折れかけた時、息子が「カフェ行こうよ」と言ってくれて…。
――あの場所だけは、何もかもを否定されずにいられる。
子どもたちの声、コーヒーの香り、誰にも責められない時間。
ここに来ると、心がホッとする。
園田に「最近元気ないね」と声をかけられて、思わず離婚を考えていることを打ち明けてしまったのですが、園田も、自分の親が離婚していたと教えてくれました。
「良かった頃の幸せがあるうちは我慢できる。でも、その貯金が尽きたら……苦しくなるだけ」というその言葉に、園田も苦労してきたんだろうなと感じました。
ふと見ると、息子が園田に駆け寄って抱きついていて驚きました。
こんなに素直に自分の感情を大人のしかも他人に出すなんて――。
気づけば、園田は私たち親子にとって、かけがえのない存在になっていたのです。
こんな風に寄り添ってくれる大人が、この世界にいるなんて。
私は今、やっと外の世界を信じることができそうです。
次回に続く(全25話)毎日更新!
※この漫画は実話を元に編集しています
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