コミックエッセイ 家族ってなんですか?
集合写真に映ったのはパパじゃない…血のつながりより大事なことを息子が教えてくれた日【家族ってなんですか? Vol.14】
卒園式に園田が来てくれた。
「カメラマンとしてなら…」と父親でもないのに。
スーツ姿の保護者たちの中、私服に大きなカメラを抱えた彼は、どこか場違いだったかもしれない。
でも、息子は終始うれしそうで、ずっと彼のそばを離れませんでした。
式が終わり、集合写真の時間。
「一緒に入って!」と、息子が手を引いてーー!
――まるで本物の“お父さん”みたいじゃないか。
そう思った瞬間、胸の奥がザワザワしました。
周囲の視線も少し痛かったし「誰?」「あの人、父親じゃないよね?」そんな声が聞こえるような気がしました。
でも、彼は戸惑いながらも、そっと列の端に立ってくれ、
その横で、息子は満面の笑みを浮かべていたのです。
あんな顔、元夫といた頃は一度も見たことがないーーー。
血のつながりじゃない…。
「この人と一緒にいたい」――息子のその気持ちだけが、すべての答えだったと思います。
あの日、写真に写ったのは“家族じゃないはずの3人”。
でも、たしかにこの子のそばにいてくれたのです。
それだけは、嘘じゃない――そう思えた卒園式でした。
次回に続く(全25話)毎日更新!
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※この漫画は実話を元に編集しています
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