コミックエッセイ ママ友トラブル図鑑
お金を返さないママ友に物申す!本当の「友達」の基準とは?<親しき仲にも財布あり 6>【ママ友トラブル図鑑 Vol.57】
■ママ友が一致団結!「私たちはあなたのスポンサーじゃない」
理恵さんの声がカフェの中に響き渡った。
怒りというより、焦りと苛立ちが混じったその言葉に、場の空気が一気に凍りついた。
誰も笑わなかった。誰も返さなかった。
私は、ゆっくりと理恵さんの方へ顔を向けた。
静かに、けれどはっきりと、言葉を投げた。
私の声は震えていなかった。
「お金の問題だけじゃない。毎回『ごめんね』の一言で済ませて、当然のように人に払わせて――それで、自分は新作バッグ買って喜んでる。そんなの、対等な関係じゃない。私たちは、あなたのスポンサーじゃないよ」
誰かが、頷いた。
「ほんと、それ」
「もう無理だよ、ああいうの」
「最初は気がつかなかったけど、思い返すと全部同じパターンだった」
理恵さんは、キッと睨むような目で私たちを見回した。
「……なんなのよ。みんなして。ちょっと払わなかっただけじゃん、気持ち悪い」
そう吐き捨てると、バッグを肩にかけ、椅子を乱暴に引いた。
「やってらんないわ! 帰る!!」
理恵さんは捨て台詞を残し、椅子を乱暴に引いて、カフェのドアを開けた。
高級バッグを肩にかけたまま、ヒールの音だけを響かせて外に出ていく。
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