「うちの子にも作って(タダで)」ハンドメイドを搾取するママ友の厚かましさに読者から「有料にしろ」の声
高梨ひよりは、ヘアゴムや巾着を娘のために手作りしていました。ある日、ヘアゴムを見たママ友の坂井さんから「私の娘にも作ってほしい」と頼まれ、引き受けたのですが…
■よその子の分までなぜ自分が?
娘のお気に入りのヘアゴムは、ひよりの手作り。喜ぶ娘の顔が見たくて、色違いのヘアゴムをいくつも作っていました。
保育園に娘を送り届けたある日、ひよりはクラスのママ、坂井さんに声をかけられました。
「結芽ちゃん、可愛い〜! もしかして、手作り?」
そのときは軽く受け流したひよりでしたが、数日後、坂井さんが真剣な顔で頼んできたのです。
「前に言ってたヘアゴム、お願いしてもいい? 市販のだとピンとこなくて」といって、材料を渡されました。誰かに依頼されたことを誇らしく感じたひよりでしたが、数日後…
再び坂井さんが頼んできたのです。別の子のママにもほしいといわれたとのこと。
「急がなくていいから」と言われ、ひよりは少しほっとしつつ、また夜なべコースか…と不安に。
翌日、結芽の巾着を見た坂井さんが「ひよりさん、その巾着もしかして……」とまた声をかけてきたと思ったら…
「こんな素敵なもの作れるの、ほんとすごいわ! じゃあ、よろしくね!」と、坂井さんは去っていってしまいました。
頼られるのは嬉しい反面、どうして自分が…? という違和感が、ひよりの中に残りました。