2017年1月30日 18:00
エスパス ルイ・ヴィトン東京で、“光”のアートに生涯を捧げたダン・フレイヴィン展が開催
(c) ADAGP, Paris 2017
アメリカ人アーティストのダン・フレイヴィンによる展覧会「DAN FLAVIN」が、2月1日から9月3日まで東京・神宮前のエスパス ルイ・ヴィトン東京にて開催される。ダン・フレイヴィンは、ミニマリスト運動の主唱者として芸術媒体に“光”を使用した手法の探究に生涯を捧げたアーティスト。初めて光を使用した作品は1961年から1963年にかけて制作した「イコン(Icons)」シリーズで、同作では8枚の四角いキャンバスに電球と蛍光灯を取りつけた。1960年代から1970年代にかけては、部屋の角部分を使ったインスタレーション作品など、より複雑な形状を持った作品を制作。やがてその規模は空間の隅々に至るまで拡大し、床から壁に沿って天井まで伸びていった。同時に垂直方向、水平方向、あるいは斜め方向に配した蛍光灯の長さや本数、並べ方に応じて、色合いや明るさを調節するなど、様々な色のバリエーションや明度も試した。さらに、1970年代以降はその構成がますます大規模になっていき、特定の場所に存在するために制作するサイトスペシフィック・インスタレーションに取り組むようになった。