2017年1月30日 20:00
70年代カルチャーへのオマージュを共有したプラダ【2017-18秋冬コレクション】
1月15日に発表されたプラダ(PRADA)の2017-18年秋冬メンズコレクションは、70年代を彷彿させるアイテムが次々と発表された。Vネックのチャコールグレイのセーターにサックスブルーのボタンダウンシャツ、イエローベージュのコーデュロイパンツに幅広のファーベルト。シンプリシティに徹したノーブルなスタイルでショーはスタートした。ファーストルック同様にセットアップされたコーデュロイのジャケットはビッグラペルで、フラップポケットのレザーヨークのディテールとミニバッグとのコーディネートなど、ウィメンズ同様フォトジェニックなこだわりに満ちている。レザーでパイピングされたポケットは今シーズンのシグニチャーとなっている。当時のアメリカンムービーのワンシーンのような少し褪せたアーシーなカラー。メンズと対照的にウィメンズは強いカラーパレットで、共有されたデザインとカラーの対比のバランスが見事。絵画モチーフのニットとネイティブモチーフな大ぶりのアクセサリーが胸元の主役となるハイウエストでマークされたウールコートや、ウエストとショルダーが切り替えられたスペンサー丈のブルゾンなどレトロな世界観のリユースは、繰り返す時代へのメッセージを強く感じさせる。