2017年10月10日 10:00
ディオール、ニキ・ド・サンファルに思い馳せて【2018春夏ウィメンズ】
Photo: Dior
アーティスティック ディレクター マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)によるディオール(Dior)は、9月26日、パリのロダン美術館で2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)がマルク・ボアン(Marc Bohan)と出会った60年代、そんな逸話を背景にしたコレクション。
「なぜ偉大な女性アーティストが存在しなかったのか」と書かれたスローガンTシャツが登場したが、これは1971年のアート・ニュースに掲載された美術史家のリンダ・ノックリン(Linda Nochlin)によるエッセイのタイトルで、キウリがインスパイアされた言葉。ニキ・ド・サンファルはフェミニズムの系譜でも語られることが多く、今シーズンのイメージソースともなっている。
実はディオールとのつながりも深く、ニキ・ド・サンファルがモデル時代に、1965年当時のデザイナー、マルク・ボアンと出会っているという事実があり、60年代のマルク・ボアンのデザインをアップデートさせたピースも登場。
前半はスポーティーなリアルクローズをディオールのコードで解釈したルックで構成。