2018年5月19日 13:00
デジタルとリアルの境界線を無くす、ARを駆使したグラフィティ・アート。世界が注目するクリエイター集団WERC
オランダ・フローニンゲンを拠点にするアーティスト集団・WERCが、AR(拡張現実)技術を用いたグラフィティ・アートを制作している。
まずはじめに黒い線のアウトライン(枠線)を引き、それと正確に合わせたデザインを5つ制作する。それらをスキャンしデジタル化することで自在に組み合わせが編集可能になる。そしてアニメーションも交えて壁へ編集されたデザインを映し出す仕組み。最終的な完成イメージを一つに決める必要がなく、毎回変化をつけることができる、非常にユニークな試み。自由度が高く、今までになかったようなタイプのグラフィティとして多く関心を集めている。
WERCはAR技術の研究や、現実とデジタル世界の境界線についての調査を行ってきた。今までVJとしても様々なイベントやフェスで活動をしており、そこで培った知識や経験も今回のARグラフィティの制作に大きく役に立った。
WERC設立者の一人であるジェル・ヴァルク(Jelle Valk)は設立前からグラフィティの世界にのめり込んでいたといい、彼はグラフィティを語る上では欠かすことのできないドキュメンタリー、『スタイル・ウォーズ(Style Wars)