ポーラ美術館で、キュビスムの巨匠 フェルナン・レジェの新収蔵作品を初公開
ポーラ美術館は6月1日より開始したテーマ展示「LEGER&ART DECO(レジェ アンド アール・デコ) 100年前の未来」にて、新収蔵作品のフェルナン・レジェ(1881-1955)《鏡を持つ女性》を初公開しました。
レジェはピカソ、ブラックらと共に20世紀を代表するキュビスムの巨匠とされるフランスの芸術家です。今から100年ほど前、パリで建築の製図工として働きながら絵画を学んだレジェは、機械に造形的な美を見出す「機械の美学」を基軸に、急激に産業化した同時代の風景を、製図や工業製品の生産技術を意識した新たな形式で描き出しました。
《鏡を持つ女性》は、球や円筒形、直方体などの幾何学的な形が、白、黒、赤、青、黄、緑色に塗られ、複雑に組み合わされた絵画作品です。レジェが示した世界は、技術革新により扉が開かれた進歩への興奮と機械礼賛の輝きに満ちあふれています。今回、レジェの油彩作品がはじめて当館のコレクションに加わりました。当館のレジェ・コレクションは、版画を含め2点となります。
テーマ展示「LÉGER&ART DÉCO 100年前の未来」では、新収蔵作品とともにレジェの短編映画『バレエ・メカニック』や版画作品をご覧いただけます。