コーチ 2025年秋コレクション - “自分”を確立する愛着ある服

コーチ(COACH)の2025年秋コレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表された。
個性が宿った、長年愛用された服
最もインスピレーションを駆り立てたのは、長年愛用された服の魅力。持ち主ごとの個性が映し出された服は、必然ではない偶然の美しさに満ち溢れている。気取らずともかっこいいし、作り込んでいないけれどスタイリッシュ。自分の気持ちとともに歩むファッションは、いつだって気持ちを高ぶらせてくれるものだ。クラシックの典型ともいえる、スーツスタイルと、コーチらしさたっぷりのレザーを主軸としながら、過去のルールに縛られることのない、気ままなワードローブを見出していく。
ランウェイの中で目立ったシアリングのジャケットまたはベストは、顔を覆うほど高い首元と、極端にコンパクトなクロップド丈。一方で、コートはくるぶしまでのびるロング丈だ。
ピタッとしたカットソーインナーと、ワイドなデニムやスラックスによって、シルエットを一層強調している。
特にボトムスは、あえてサイジングをルーズにして、ベルトを締めるとほんの少しシワが寄るほどのゆとりがあるウエストラインと、引き摺るほど長いレングスで設定されている。