奈良原一高の写真展「消滅した時間」東京・六本木で、アメリカを鮮烈なコントラストで捉えた写真を公開

写真家・奈良原一高の展覧会「消滅した時間」が、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム(Taka Ishii Gallery Photography / Film)にて、2025年6月12日(木)から7月19日(土)まで開催される。
「消滅した時間」15点のヴィンテージプリントを公開
第二次世界大戦後の日本を代表する写真家のひとり、奈良原一高(ならはら いっこう)。本展は、1970〜74年にかけて滞在したアメリカを独自の視点で捉えた写真集『消滅した時間』より、15点のヴィンテージプリントを公開する展覧会だ。
1931年に生まれた奈良原は、1960年代前半にヨーロッパを巡ったのち、1970年に渡米。4年間にわたるアメリカ滞在中には、2度にわたってアメリカを横断する旅を行っている。この滞在の成果は、1975年に刊行された写真集『消滅した時間』に結実することとなった。
奈良原は『消滅した時間』において、人間の生を超えた時間スケールで動く自然の作用などを、強いコントラストで捉えている。本展では、《二つのごみ罐、ニューメキシコ》や《ジャクリーン・マスクの二人、ニューヨーク》など、アメリカの光景を巨視的な視点で撮影した写真作品を目にすることができる。