銀座メゾンエルメスでミシェル・ブラジーの展覧会「リビングルーム II」家電製品に植物が生えた作品など
エルメス(HERMÈS)は、銀座メゾンエルメス フォーラムで「リビングルーム II」 ミシェル・ブラジー展を2016年9月16日(金)から11月27日(日)まで開催する。
ミシェル・ブラジーは、1966年モナコ生まれのフランス人作家。初期から一貫して、植物、野菜、果物、昆虫、微生物などを取り込みながら、身の回りの自然に息づく美と醜、生命のサイクルを問う作品を制作してきた。フランスの主要な美術館での個展をはじめ、これまで各国で数多くの展覧会に参加しているが、今回が日本における初の個展となる。
期間中は、時間と共に移り変わる生成の過程そのものを見せるブラジーの作品が数多くラインナップする。寒天のひび割れと剥離によって描かれる生きた壁画や、積み上げられたオレンジの皮が、数ヶ月の間に朽ちていく様子を見せる作品などを展示。無常を描くとともに、見慣れたものに息づいている時間の流れ、予期しない色彩やフォルムを表現している。
中でも、ラップトップパソコンなど型落ちした家電製品に、植物を寄生させるシリーズは圧巻。
商品のライフサイクルと自然本来の時間を対比させながら、文明や存在のはかなさやたくましさをユーモラスに描き出している。