2017年10月12日 15:30
「アルフォンス・ミュシャ展」茨城・しもだて美術館で開催、アール・ヌーヴォー名作ポスター等約400点
「アール・ヌーヴォーの華アルフォンス・ミュシャ展」が茨城県筑西市のしもだて美術館にて開催される。会期は2017年9月30日(土)から11月26日(日)まで。
アルフォンス・ミュシャといえば、六本木の国立新美術館で2017年6月まで開催されていた展覧会にて、絵画の大作《スラヴ叙事詩》全20作品が一堂に会したのが記憶に新しい。六本木での展示によって画家としてのミュシャの業績に大きく注目が集まったが、今回しもだて美術館は、ミュシャが脚光を浴びるきっかけとなったデザイナーとしての活躍にフォーカス。ポスター作品や装飾パネル約50点、装飾図案約70点、ポストカード約200点、挿絵約80点などのデザインを中心とした400余点を展示し、デザイナーとしてのミュシャの原点に迫る。
チェコ共和国で生まれたミュシャは、パリの人気女優サラ・ベルナールから依頼された舞台《ジスモンダ》のポスターで一躍注目を浴びる。今回の展覧会においても見ることのできる《ジスモンダ》は、舞台の物語のクライマックスシーンを描いている。王妃ジスモンダが信仰にめざめ、「シュロの日曜日」を賛美して行列に加わるという場面を装飾的かつエキゾチックに描いたポスターとなっている。