2017年12月17日 05:00
クリント・イーストウッド監督映画『15時17分、パリ行き』テロ事件を描く実話、主演は“当事者本人”
ヨーロッパを旅行中だった彼らー米空軍兵スペンサー・ストーン(23)、オレゴン州兵のアレク・スカラトス(22)、彼らの友人の大学生アンドニー・サドラー(23)ーは、なぜ勇気ある行動を起こせたのか?ごく普通の人々が起こした奇跡を、事実に基づくストーリーと徹底的なリアリティで描く人間ドラマとなっている。
クリント・イーストウッド「この映画はごく普通の人々に捧げた物語」
「マンチェスター・アリーナ会場テロ事件」など、2017年に世界で起きたテロ事件は114件にのぼる。イーストウッド監督は「数多くの俳優たちと会ったが、実際の体験者に演じてもらうことが面白い試みだと思った。彼らはやる気になってくれて、天性の才能を発揮し、事件当時の再現でカタルシスも得られた」とし、テロを経験した当事者たちの心情に寄り添いながらも、「これは実際に彼らが体験した物語だ。真実なんだ」と強調している。いつ、どこで、誰もがテロに直面してもおかしくない今こそ受け止めるべき、イーストウッドによる“今を生きる全ての人々に捧ぐ物語”だ。あらすじ
2015年8月21日、乗客554人を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。