くらし情報『ディオール 19年リゾートコレクションができるまで、マリア・グラツィアが描くトワル ド ジュイの世界』

2018年6月8日 11:00

ディオール 19年リゾートコレクションができるまで、マリア・グラツィアが描くトワル ド ジュイの世界

ディオール 19年リゾートコレクションができるまで、マリア・グラツィアが描くトワル ド ジュイの世界

ディオール(Dior)の2019年リゾートコレクションは、現実と非現実、空想と夢、それぞれをミックスさせた幻想的な物語を描いた。その主役は、メキシコの伝統的な馬術競技「チャレリア」に男性と同じく果敢に挑む女性騎士「エスカラムサ」。そしてそこには、マリア・グラツィア・キウリがシーズンのひとつのテーマとして捉えたトワル ド ジュイが採用された。

トワル ド ジュイとは
トワル ド ジュイは、200年以上も愛されてきたフランスの伝統的なテキスタイル。日本では、西洋更紗とも呼ぶ。まるでゆったりと流れる時を感じられるような田園風景のモチーフを筆頭に、人物や動物が田園で遊ぶ姿などをコットンプリントに描いたものだ。

誕生して以後、マリー・アントワネットをはじめ数々の歴史上の人物をも虜にしてきたその美しさを、今季はディオールのアーカイブを再現するスタイリングに投影したのだ。

現実と空想が交わるトワル ド ジュイの世界
ただ単に当時のものを現代に再現したのではない。
マリア・グラツィア・キウリは、自身の空想と掛け合わせることでモダンに解釈した。

まず、元となるデッサンはデジタル処理ではなく1筋ずつ丁寧にペンで描き、版画のようなモノトーンで完成させた。

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