2019年10月19日 19:00
トモ コイズミ 2020年春夏コレクション - 円形劇場、身体に沸き立つ感情の“かたち”
トモ コイズミ(Tomo Koizumi)の2020年春夏コレクションが、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目の2019年10月16日(水)、表参道ヒルズにて発表された。
感情を“かたち”へ変える円形劇場
衣装デザイナーとして活躍し、ニューヨークでの2019年秋冬コレクションでデビューを飾ったトモ コイズミが、日本で初のショーを開催。その会場に現れたのは“円形劇場”──中央には広場さながらに円形の空間が設えられ、無色透明の椅子がそれを囲むよう並べられた。一旦暗転したのち、白い光と優しげな音楽とともに、ショーは幕を開けた。
披露するのは、小泉が得意とするラッフルをたっぷりとあしらった、いやむしろラッフルで構築されたとでも言うべきドレスピースだ。やや背中の開いたピュアな純白のドレスは、ラッフルで首も肩も埋もれるほどにボリューミー。豊かに広がるスカートは、あたかも1つ1つのひだが膨らんだよう。長く引きずる裾は、ほとんど尾のような存在感を示している。
膨らむのはスカートだけではない。背中にあしらわれたリボン状のモチーフも、これでもかと言わんばかりにラッフルで肥大化された。