2020年8月1日 15:20
「クールベと海 展」パナソニック汐留美術館で - クールベやモネが描く“海”の絵画など約60点
展覧会「クールベと海 展──フランス近代自然へのまなざし」が、東京のパナソニック汐留美術館にて、2021年6月13日(日)まで開催される。なお、4月28日(水)から臨時休館していたが、6月1日(火)より再開する。
近代と自然──海へのまなざし
19世紀フランスで活躍したギュスターヴ・クールベは、“前衛的”な画家として知られる。対象を理想化したり想像上のものを描いたりする伝統的な美術に反発したクールベは、自らの目で見た「あるがまま」の現実を描く“写実主義”の絵画を手がけ、そして時に政治体制の批判などを含む作品を発表し、人びとの注目を集めたのだった。
その一方でクールベは、故郷であるフランシュ゠コンテ地方の森や、フランス北部のノルマンディーの海を繰り返し取り上げた。展覧会「クールベと海 展──フランス近代自然へのまなざし」では、クールベが手がけた海などの風景画とともに、モネやミレーといった画家の作品も含めた約60点を通して、クールベの作品の独自性と同時代性を浮き彫りにする。
クールベが描く“海”
フランスとスイスの国境に広がる渓谷で育ったクールベにとって、海は身近なものではなかった。