2021年5月3日 18:40
展覧会「キース・ヘリング: 360°」が山梨で、絵画・映像・彫刻や“世界初公開”写真を展示
山梨の中村キース・ヘリング美術館で展覧会「キース・ヘリング(Keith Haring): 360°」が2021年5月15日(土)から2022年5月8日(日)まで開催される。
キース・ヘリングとは
キース・ヘリングは、1980年代のニューヨークで活躍した、アメリカ美術を代表するアーティスト。地下鉄構内の空き広告スペースにチョークで描いた「サブウェイ・ドローイング」によって人気を博し、1990年に31歳の若さでこの世を去るまで幅広く活動した。
絵画・映像・彫刻などを紹介
展覧会「キース・ヘリング: 360°」では、絵画や映像、写真などを紹介しつつ、ヘリングの多岐にわたる活動を多角的に考察する。
中でも注目したいのは、彫刻作品《無題(犬の上でバランスをとる人)》だ。ヘリングの彫刻といえば、まるで二次元から飛び出てきたような平面的な形を組み合わせたヴィヴィッドカラーの作品が代表的だが、同作はシルバーのアルミ素材で作り上げられている。見る角度によって異なる象が現れ、人が犬の上に乗って無邪気に遊んでいるようにも、なんとかバランスをとっているようにも捉えることができる。
“世界初公開”の写真も
また、アーティストと美術ジャーナリストとして活動する村田真が、1982年12月から翌年1月にかけてニューヨークでヘリングに密着取材した際の一連の写真群も“世界で初めて”公開する。