くらし情報『年を重ねるというのは、会ったことのない自分に出会っていくこと 嘆くのではなく、面白がる』

2021年10月3日 10:00

年を重ねるというのは、会ったことのない自分に出会っていくこと 嘆くのではなく、面白がる

目次

・吉元由美の『ひと・もの・こと』
・梅干しひとつ〜26歳の小さな船出
年を重ねるというのは、会ったことのない自分に出会っていくこと 嘆くのではなく、面白がる

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。


梅干しひとつ〜26歳の小さな船出

「嫁入り前の娘が一人暮らしなんて許さん」

作詞の仕事を始めて2年、26歳のときのこと。何でも『反対』する父に、一人暮らしをしたいと話すと、予想通りすごい剣幕で否定されました。

これまでも自転車を買ってほしい、と頼んでも否。免許を取りたいと言っても否。最終的には自転車も免許も許してもらえたのですが、とにかく一度は否定するのです。

生活のリズムが家族とずれること。集中する環境に身を置きたいこと。一人暮らしをする必要性を訴えて、ようやく許しが出たのです。


考えてみれば、自由に……というか、勝手に出ていけばいい話なのですが、その頃の私は親の反対を押し切る勇気がありませんでした。

年を重ねるというのは、会ったことのない自分に出会っていくこと 嘆くのではなく、面白がる

1980年代の半ば、時代はバブル経済で湧いていました。

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