2021年12月12日 19:28
クリスマスが近くなると思い出すこと 自分のこの両手で何ができるのか
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
私のこの両手で何ができる?〜クリスマスに思うこと〜
12月、クリスマスが近くなると思い出すことがあります。娘が小学校2年生の頃、16年前のある日、学校から帰ってくるなり娘が言いました。
「パパの古い靴下ある?」
話を聞いてみると、学校の帰り、駅にホームレスのおじさんがベンチで寝ていたそうです。そのおじさんはいつもそこにいて、寒いのに裸足だった。
パパの靴下をあげてもいい?と。寒そうにしているのに、誰も何もしない。どうして助けないの?娘なりの憤りを感じているようでした。
靴下を集めるためのチラシを作って、駅で配ろうかな。
自分にできることは何か、考えをめぐらせていました。
日々の生活の中に、考えるきっかけになることがたくさんあります。