愛あるセレクトをしたいママのみかた

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

grape
高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

2022年4月現在、猫の保護活動の一環として、20匹の野良猫を保護している、ママこはる(mamakoharu0)さん。

そのうちの1匹であるジャムくんが、爪とぎを使う様子をTikTokに投稿しました。

※この記事には傷口が写った画像が含まれています。苦手な方はご注意ください。

ママこはるさんが、「野球部員が、タイヤを引っ張って走る練習みたい」と表現した様子がこちらです。

@mamakoharu0 爪研ぎがいつも移動してる訳がわかった(笑)#保護猫#両足切断 ♬ My Pace -Japanese ver.-(Intro long) - Stray Kids
ジャムくんが、爪とぎを懸命に引っ張っています!

数日間、爪とぎがいつの間にか移動していることに気付いたママこはるさんは、この日をきっかけに、ジャムくんが動かしていたのだと知りました。

ママこはるさんによると、ジャムくんはこの爪とぎが大好き!いつも爪とぎの上で寝ているようです。

実は、ジャムくんには後ろ脚がありません。
もともと野良猫だったジャムくんは、脚の骨が露出するほどの大ケガをしていたといいます。

元気に爪とぎを引っ張るようになるまで、ジャムくんには幾多の軌跡があったのです。ママこはるさんに話を聞きました。

1人の高校生が、大ケガをしていたジャムくんを発見


ママこはるさんによると、最初にジャムくんを目撃したのは、1人の高校生でした。

2021年4月、その高校生は、道路の端で後ろ脚をひきずりながら、ほふく前進をしてズルズルと歩いてるジャムくんを目撃。

高校生がジャムくんに近付いてみると、後ろ脚の骨が露出しているほど、ひどい大ケガをしていたとのこと。

高校生は、病院に連れて行こうとしました。

ですが、インターネットで治療費を調べると、数十万円かかることが判明します。


「自分にはそんなお金もないし、家の人にもいえない」と判断した高校生は、Instagramのストーリーズに、ジャムくんのことを投稿しました。

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

高校生が投稿した、Instagramのストーリーズ

ママこはるさんの知人が、拡散された高校生の投稿を目撃。知人から連絡を受けたママこはるさんは、ジャムくんが保健所に移送される前の段階で、役所に行きました。

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

保護された当時のジャムくん

その時のジャムくんの姿について、このように振り返っています。

後ろ脚は両方、ダラーンとしていました。そのうちの片方の脚は、骨が飛び出していて、白骨化も…。

病院に連れていって診断してもらうと、「前脚は両方とも骨折しており、自然にくっついているけど少し曲がってしまう。後ろ脚は完全に切断するしかない」とのこと。


費用は「30万円はかかるかもしれない」とのことでしたので、いったんノミ取りなどをしてもらった上で、家に連れ帰りました。

違う病院では、安楽死を勧められました。

でも私は、ジャムくんを安楽死させたくなかったのです。

なぜなら、ジャムくんにご飯をあげた時、「ウミャーウミャー」と鳴いたんです。

私は、「食べることは生きること」と思っていて、こんなにも必死に食べてるということは、ジャムくんは生きようとしているとしか思えませんでした。

それでまた違う病院に行くと当時に、Instagramで支援を呼び掛け始めました。

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

ママこはるさんが支援を呼び掛けているInstagramの投稿

手術を受け、元気に成長!

多くの人の支援のおかげもあり、手術は無事に終了。

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

手術を受けた後のジャムくん

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

傷口付近が擦れて血がにじまないよう、オムツ姿にも

ママこはるさんは、手術を受けたジャムくんについて「これまで、動かない後ろ両脚を必死にひきずりながら生きていたけど、後ろ脚がなくなって身軽になったせいか、元気も出てきた」と振り返っています。


その言葉通り、ジャムくんはみるみるうちに成長!

毛も生えてきて、カートに乗って散歩に出かけるようにもなりました。

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

カートに乗って散歩中

高校生が見つけた、大ケガをした1匹の猫 1年後の姿に「涙が出てくる」

体重も増えて、すくすく成長中
ママこはるさんは、助けてくれた高校生が、手術後のお見舞いに訪れた時のことをこのように明かしました。

ジャムくんは、高校生の側に一目散でかけよって、ゴロゴロしたんです。

まるで、「助けてくれてありがとう」という感じでした。

1人の高校生が、小さな命を救おうとしたことから始まったジャムくんの軌跡。

多くの人の支援の輪や、ママこはるさんが懸命に見守ったことなど、ジャムくんには数えきれないほどたくさんの愛情が注がれてきたのです。

ママこはるさんは、ジャムくんが今生活している気持ちについて、このように想像しました。

今、ジャムくんは本当に幸せに暮らしてると思います。


1人の高校生の発信から始まったたくさんの人たちの支援で、ここまで来たのですから。

[文・構成/grape編集部]

提供元の記事

提供:

grape

この記事のキーワード