くらし情報『【『初恋の悪魔』感想7話】ひとさじの想い出を抱いて・ネタバレあり』

【『初恋の悪魔』感想7話】ひとさじの想い出を抱いて・ネタバレあり

【『初恋の悪魔』感想7話】ひとさじの想い出を抱いて・ネタバレあり

Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2022年7月スタートのテレビドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。

かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

時々、いくつも同時進行するSNS上の自分に疲弊する。

トラブルが起きたらもちろんだし、トラブルがなくても理由のない倦怠感に襲われる。

「もうこれ終わりにしたらどうなのかな、アカウントごと消して寂しくはなるだろうけど少しは救われる部分だってあるんじゃないかしら」

ほとんどの人がおそらく、多少なりともそんな誘惑にかられたことがあると思う。

アカウントごと消したら、それまでネットの空間にいた私の分身は、言葉のかけらは、声の切れ端は、どこに沈んでいくだろうと漠然と思う。

その断片の中に『本当の自分』はどのくらい含まれているのだろう。
社会と自分の境界線は案外脆くて複雑だ。

何が『本当の自分』か。それを決めるのは投稿か思い出の数か、あるいはそこで生きるための執着か。

2つの人格を彷徨う摘木星砂(松岡茉優)の手紙に、そんなことを考えていた。

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