秋の花が目につき始めた9月 園芸用として親しまれている『りんどう』
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。
秋に映える花『りんどう』
まだまだ暑い夏! とは言え、9月の声を聴きますと、秋の花が目につき始めましたね…。コスモス、キク、ダリアなどがあげられますが、今回の『りんどう』も欠かせませんよね…。
かつて島倉千代子さんは「りんりんりんどうは濃むらさき…」と唄ってこの花をヒットさせました。私もこのりんどうの濃い紫色の小花が大好きです。
秋を代表する花は、キク、コスモス、ダリアなどをあげる方が多いと思いますが、りんどうは、高山植物のイメージがあるかも知れませんね…。
りんどうは、昭和に入って量産が始まって、秋のお彼岸の仏花として、使用されるようになりました。
今は6月頃から11月頃まで、長い期間流通しています。色も青や紫だけでなく、なんと、白やピンクなど、色の種類もグンと増えて、アレンジメントや花束にも使われています。
日本では園芸用として親しまれているりんどうですが、中国では、種類の違う『トウリンドウ』という種類のものが栽培されています。
苦味で良く知られる『熊の胆(くまのい)』より苦いという意味で、竜胆(りゅうたん)と名付けられました。
この竜胆は、消化機能の改善、食欲増進などが期待できるとして、漢方薬局で使用されているようです。
キキョウもそうですが、青や紫の花は、貴重ですよね。花好きの私にはそう思えます。
季節の色と言ってもいい訳ですかねぇ…。
きょうは、日常生活では、やや忘れかけた、懐かしの『りんどう』取り上げさせていただきました。一輪差しにでも活けて、飾っていただければ、幸いです。
<2022年9月>
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
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