2023年12月20日 12:00
飲食店やスーパーで見かける『三元豚』 まさかの正体に「そうなの!?」「ブランド名かと…」
とんかつやしゃぶしゃぶなど、豚肉料理を提供する店に行った際、メニューに『三元豚使用』と記載されているのを目にしたことはありませんか。
一見すると、豚肉のブランド名のように思えますが、果たしてどんな豚肉が『三元豚』と呼ばれるのでしょうか。
本記事では、肉の専門機関である、全国食肉事業協同組合連合会の協力のもと、『三元豚』とは何かを紹介します。
三元豚は3つ種を掛け合わせた豚の総称!
全国食肉事業協同組合連合会によると、「『三元豚』とは、異なる3品種を交配した豚、つまり三元交配種のことで、国内で販売される豚肉の多くが大ヨークシャー種、ランドレース種、デュロック種をかけ合わせた三元豚です」とのこと。
3つの品種を交配した豚を指す総称なので、例えば『白金豚』や『金華豚』といった豚肉のブランドの名前ではないのです。
※写真はイメージ
では、なぜ3つの品種を交配するのかというと、「それぞれの優れた特徴をいかし合うことで、おいしく、安定供給できる豚肉を生産するため」とのこと。
例えば、大ヨークシャー種は、大型で産む子供の数が多いのが特徴です。
ここに、肉量が多いという特徴を持つランドレース種と、肉質がいいデュロック種を掛け合わせることで、おいしい豚肉を安定して作れるのだといいます。