買った卵を洗ってしまうと… 意外なリスクに「やりません」
自然卵や平飼い卵には、『無洗』と記載されているものがあります。
産み落とした状態に近いため、「買ってから洗ったほうがいい?」と思うかもしれません。無洗卵を購入した際の注意点について、改めて知っておきましょう。
無洗卵の表面にある『クチクラ層』と衛生面の関係
自然卵や平飼い卵の中には、鶏が産み落としてから洗浄していない『無洗卵』があります。衛生面で気になる人もいるかもしれませんが、卵は洗浄しなくても食品衛生面で問題ないのでしょうか。
そんな疑問に対して、一般社団法人・日本卵業協会(以下、日本卵業協会)が公式サイトで詳しく回答していました。
洗ったり布などで拭きますと卵の表面のクチクラ層が剥がれて菌が入りやすくなります。
日本卵業協会ーより引用
産まれたての卵の表面は粘液で覆われていますが、すぐに乾燥してザラザラした層に変わります。
これを『クチクラ層』と呼んでいます。
このクチクラ層は、卵がヒナに孵化するまで外部から雑菌の侵入を防ぐ働きをするものです。ヒナにとっては欠かせないものであり、鮮度を維持する効果もあるため、人間の食卓にとっても助かる存在ですね。
無洗卵はこのクチクラ層を洗卵よりも長く維持できるため、愛好家も少なくありません。