「絶対に放置しないで」 火事の原因となる『車内の忘れ物』とは…
全国的に猛暑が続いている、2025年7月現在。
外出の際は熱中症にならないよう、こまめな水分補給が必要です。
車を利用する人は、車内のドリンクホルダーに冷たい飲み物を置いて移動をするケースが多いでしょう。
車から降りる際、つい車内に置き忘れてしまうこともありますが、日差しの強い季節は特に注意が必要です。
ペットボトルによる収れん火災に注意
消費者庁や宮城県名取市消防本部などでは、飲み物を入れたペットボトルの放置による、『収れん火災』に注意を呼び掛けています。
収れんとは、太陽光が、何らかの物体により反射もしくは屈折して、1点に集まる現象。その場所に可燃物がある場合、熱が蓄積し発火にいたる場合があるといいます。
虫メガネで太陽光を集めると、発火するのと同じ現象です。
※写真はイメージ
ペットボトルを車内に放置しておくと、飲み残した飲料水などが、太陽光を集めてしまい、レンズ効果で出火してしまう恐れがあるといいます。
収れん火災は透明なものや、光を反射するものによって起こります。ペットボトルだけでなく、ビンや鏡、ガラス玉なども原因になり得るでしょう。
また、お守りなどに付いている、透明の吸盤にも注意が必要です。
収れん火災を起こさないために
車内での収れん火災を防止するためには、窓の近くなど日光が差し込む場所に、ペットボトルなどを放置しないようにしましょう。
また、フロントガラスをはじめ車内の窓ガラスに、法令で定められているもの以外の運転に必要ないものは、絶対に取り付けないように注意したいですね。
そのほか、日差しを遮るサンシェードの使用は、車内の気温上昇を抑えられるだけでなく、収れん火災の予防にも有効です。
※写真はイメージ
収れん火災は夏に限らず、日差しが室内に差し込みやすく、空気が乾燥する冬にも起こる可能性が高いそうです。
ネット上でも収れん火災について、たびたび話題になっており「知らなかった…。気を付けないと」「車内でペットボトルが放置されているのを見ると、怖い」などの声が上がっていました。思わぬ事故につながらないよう、できる対策をしておきたいですね!
[文・構成/grape編集部]
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