【全文レポート】斎藤工、テレビ局にお願いをして? 「7~8月のロケは…」
2025年11月18日、俳優の斎藤工さんが『nwm(ヌーム)「耳スピ」新CM&新色発表会』に参加しました。
同ブランドのアンバサダーを務める斎藤さんは、紫色のシースルージャケットをまとって登場し、『イヤホンの日』にあわせて『nwm』をイメージしたスタイルを披露。
普段から愛用している『nwm』製品の魅力を余すことなく、伝えました。
そして、イベントの途中からは、斎藤さんと親交が深い、俳優の夏木マリさんも登場!
本記事では、イベントの様子をほぼ全文レポートします!
斎藤工、『耳スピ』を絶賛!
NTTグループの音響ブランド『nwm』では、オープンイヤー型イヤホンを数多く展開。
耳をふさがずに音を届ける構造が特徴で、この特性から『耳スピ』という愛称で親しまれています。
音楽を楽しみながら、周囲の話し声や環境音も自然に聴くことができるデバイスなのだとか。
撮影:grape編集部
斎藤さんは、シリーズの1つ『nwm DOTS』を身につけていました。
『nwm DOTS』を紹介する予定はなかったものの、斎藤さんは性能に驚愕したようで「ぜひ紹介したい」と、熱弁していました。
撮影:grape編集部
開幕からかなりの『nwm』ファンっぷりを見せた、斎藤さん。
アンバサダーというポジションに関係なく、普段から製品を愛用していると語ります。
画期的な発明を2つ思いつくも…
イベントでは、同日から放送される新CMの発表もおこなわれました。
新CMでは、斎藤さんが1人4役を演じ、『耳スピ』について語り合う様子が描かれています。
撮影:grape編集部
斎藤さんは、「撮影は半年以上前で、すでに懐かしい」と語った上で、当時の心境を振り返ります。
斎藤:
俳優なので、僕が4役演じているというよりは、「別の人物がCMを構成している」という思いが強かったです。
「全員同じ人だ!」と最終的に気づいてもらえたら「嬉しい」と願って、撮影していました。新CMでは、イヤホンを着けている斎藤さん同士が、互いに呟いた独り言を聞いて「聞かれていたの?」と驚くシーンがありました。
そのシーンにちなんで、司会者から「『聞かれていたの?』と感じたエピソードはありますか」と聞かれた斎藤さん。「画期的な発明を2つ思いついたんです」と答えて…。
斎藤:
屋根に使える瓦型のソーラーパネルがあれば、いろいろなエネルギー問題が解決できると考えたんですよ。
「これはすごいアイディアじゃないか」と思って調べたら、すでに商品化されてまして、『グッドデザイン賞』を取っていました(笑)。
撮影:grape編集部
斎藤:
また最近、腸活をしていまして。排泄は、自分の健康状態が分かる通知表みたいなものだと思っています。だから、便器に『スプラッシュマウンテン』みたいに写真撮影できるものがあればいいなと考えたんですよ。
千葉県浦安市にある『東京ディズニーランド』のアトラクション『スプラッシュマウンテン』では、落下する瞬間に写真を撮られます。
斎藤さんは、『スプラッシュマウンテン』にちなんで、排泄して水を流す際に、写真撮影ができればと考えていたようですが…。
斎藤:
僕はそれを『スプラッシュマウン便』と名づけたんですよ(笑)。それがあれば、日々の調子を記録できると思って。
ただし、それをある映画のイベントで話したら、その翌月に似たようなものがTOTOさんから発売されていました…。
グッドアイディアだったにもかかわらず、すでに世に出てしまっていたとは…ちょっぴり残念でしたね。
斎藤さんは「僕、人生をすべてかけてもいいぐらいに思ったんですけど、どちらもすでにありました」と苦笑いしていました。
夏木マリの登場に「かっこよすぎですよ!」
ここで、スペシャルゲストの夏木さんが登場!
金色に輝くきらびやかな衣装を身にまとい、陽気な音楽とともに身体をうならせてステージに上がってきました。
撮影:grape編集部
インパクトの強い登場に斎藤さんも「なんでこんなにかっこいいんですか。
マネできないんですよ」とうっとりした様子。
夏木さんは「耳をふさがない開放感を気持ちで表現しました」と話しました。
撮影:grape編集部
登場から息ぴったりのやり取りを見せた、斎藤さんと夏木さん。
『nwm』のイメージに合わせた、紫と金色を取り入れたリンクコーデも印象的で、2人の親しい雰囲気がより際立っていますね。
夏木さんとの共演に胸を躍らせる、斎藤さん。『nwm』のイベントに夏木さんを招待したきっかけについて、こう話します。
斎藤:
いろいろなカルチャーに精通されているマリさんに、僕も日々影響を受けています。
オープンイヤーのイヤホンとマリさんの生きざまがマッチングしていると思いまして、『nwm』のイベントにお呼びした次第です。
『耳スピ』を着けていると、音楽が流れている状況でも日常会話ができるので、意外と俳優の仕事にもぴったりなんじゃないかなと僕は思っています。
このよさは、どれだけ熱心に語っても伝わりづらいので、この場にお越しいただいて体験してもらいたいなと思いました!
撮影:grape編集部
早速、夏木さんも『耳スピ』を体験。
斎藤さんがつけている『nwm DOTS』とはまた別の製品である『nwm ONE』を装着しました。
つけてみた夏木さんは、「工さんの声がしっかりと聞こえる!すごく軽くて、耳が開いている感じがします」と『nwm ONE』の快適さに衝撃を受けている様子。
続いて、イヤホンに音楽を流すと、夏木さんはびっくりした表情を見せました。
夏木:
不思議な感覚なんだけれども、スピーカーの耳元にちゃんと音楽が流れている!
話し声もそうだし、ちゃんと記者のみなさんがカメラのシャッターを切る音も聞こえます(笑)。
私はカフェでミーティングをする時に、早めに着くことがよくあって、音楽を聴くことが多いんですよ。
『nwm ONE』をつけると、音楽を聴きながら自分の世界をキープできるので、いい発想が浮かんできそう!
より音楽が聴こえやすいように、夏木さんがつけているイヤホンを斎藤さんが調整する場面も。
『nwm ONE』に感激している夏木さんに、斎藤さんは、次のように『耳スピ』のよさを語りました。
斎藤:
バスや電車で移動する時、小学生の会話と自分が聴いている曲がマッチして、豊かな音楽になっていくんですよ。
なので「周囲の音は、意外とシャットアウトしなくていいんじゃないかな」って僕は思うようになりました。
特に今ジャズを流していただいているんですけど、『耳スピ』をつけていると、すべての音が一体になってくるんですよね。
いわば、外の音と音楽が乖離しないイメージ。
映画館では、隣の方がポップコーンを口に運ぶ小さな音など、周囲の環境音も含めて一つの豊かな体験を作っていたのだと、『耳スピ』に触れて改めて実感しました。
周りの環境音と調和しながら音楽を聴く…。
電子機器の音だけにとらわれず、周囲の音すべてが一体化することで1つの音楽になるなんて素敵な発想ですね。
すると、司会者からそんな『開放感』について「自分の身体で表現してほしい」という無茶ぶりされると…。
夜のキャンプ場をイメージした映像がバックスクリーンに映し出され、斎藤さんと夏木さんが一緒に『開放感』を身体で表現することになりました!
撮影:grape編集部
少し照れくさそうにしながら、表現を試みる2人。「本当に踊りが苦手なんです」と照れ笑いしながら、斎藤さんは右手を上に突き出したポーズを取りました。
その姿は、かつて斎藤さんが映画『シン・ウルトラマン』で演じたウルトラマンのポーズそのもの!
夏木さんと一緒に「シュワッ!」とつぶやき、会場を沸かせました。
撮影:grape編集部
斎藤工、ある悩みがあって…?
斎藤工、あまり遊びに誘われない?
プライベートでも日頃から交流のある、斎藤さんと夏木さん。
斎藤さんは、最初に共演した現場での夏木さんの印象を語ります。
斎藤:
僕だけじゃなくて、いろいろな俳優さんに対して、「こんな舞台にも挑戦してみたらどう?」といったように未来予想をすごく具体的にアドバイスされていました。
実際に、マリさんがアドバイスした人が、まさに世界で活躍していることも多くて。だから振り返ると、「あの時、マリさんに言ってもらえたから将来の姿が想像しやすかったんだな」ってことが少なくないです。
夏木さんは、冗談交じりに「『占い師が天職ですよ』って占い師に言われた」と明かしました。
夏木:
いろいろと話しているうちに、その人の興味のあることが分かってくるんですよ。
余計なことを言っているかもしれませんが、その場で感じたことを伝えているつもりです。
斎藤:
興味があるけど、その扉を開く勇気がない人たちが1歩踏み出すために、マリさんの言葉があると思うんですよ。
マリさんは、本当にそういう方なんです。だから、拝みたいんですよね(笑)。
撮影:grape編集部
夏木さんも斎藤さんの印象について、次のように語ります。
夏木:
工さんは、センスもいいし、何よりかっこいいんですよ。
まさに「クール」っていう感じなんですけど、演技や普段の姿、趣味など人生を楽しんでいるんだなって思いますね。
「もうちょっと後に生まれればよかったな…」っていつも感じちゃいます(笑)。
そんな夏木さんに、斎藤さんは悩みがあることを明かしました。
斎藤:結構ね、冷たさを感じられちゃう時もあって、遊びに誘われないんですよ。「あいつはどうせ来ないよね」みたいに気を遣われて…。
夏木:確かにあんまり群れるイメージがないかも…。
斎藤:やっぱり人並みにさみしくなるんですよ…。でもマリさんってそんなことないですよね。
斎藤さんの質問には、夏木さんはこのように答えます。
夏木:
私はもう年を重ねて、友達が少なくなったり、過ごす時間が減ったりしているんですよね。
1人では生きていたい気持ちはありますけど、同時に「誰かにそばにいてほしい」って気持ちはありますよ。
撮影:grape編集部
斎藤:
それが多分、音もそうなんですよね。
日常には、たくさんの音があって、「自分が存在している」って確かめているという面もあって。
『耳スピ』をつけてそれぞれ気に入っているBGMを聴きながら、会話できるのは天邪鬼(あまのじゃく)な自分にとっても幸せです。夏木:
例えば、夫婦2人で長く暮らしてると、信頼関係があるから何も喋らなくてもOKなことがあるじゃないですか。
そういう時ってやっぱり自分の世界にいたい時なんです。
音楽は自分で好きな曲を聴いてるんだけど、会話をしなければいけない時とか、『耳スピ』があるといいなと思いましたね。
また、『いいイヤホンの日』にちなんで、数十年前の2人の音楽の聴き方も話題に。
スクリーンに2人の若い頃の写真が映し出されました!
撮影:grape編集部
斎藤:
これ、どういう気持ちでポーズを取っているんですかね(笑)。お笑いタレントの永野さんみたい。
写真は20代前半ぐらいですかね。
当時は、映画少年だったので、やっぱり映画館で音を聴いていました。
まだ、ビデオもあった時代だったと思うんですけど、映画館が音の環境体験においては段違いだってことは分かっていたんで。
そんなぜいたくな体験を積極的にしていましたね。
夏木:
これはヴェネツィアで撮った写真ですかね。1980年代ぐらいかな?
私は旅行が好きなのですが、旅先でも景色を見ながら音楽を聴くのが当時のマイブームでしたね。
過去と現在、音楽体験とデバイスの進歩を夏木さんは次のように振り返りました。
夏木:
自分の世界を持ちながら、外の世界とコミュニケーションができるのは、技術の進歩だなと。
私は1950年代生まれなんですけど、今はアナログに慣れた人が、いろいろなものについていかなきゃいけない時代ですよね。
でも新しいものが好きですから、歳を重ねれば重ねるほど、新しいものとつき合っていきたいと思います。
斎藤工からのお願い「7~8月は…」
音楽体験の話が終わったところで、質問コーナーに突入。
はじめに「2人にとって神だと思う人は?」という質問が寄せられました。
斎藤:
まずは、マリさんです。
まさに神話の世界というか、物語の神様みたいな存在なんですよ。
あと最近、和歌山県田辺市にある『南方熊楠顕彰館(みなかたくまぐすけんしょうかん)』にお邪魔して、そこで南方熊楠さんという方がおこなっていた菌の研究について学びました。南方さんは『エコロジー』という言葉を初めて使ったり、森を守るために自ら裸になってデモンストレーションしたりとすごい方なんです。
『エコロジー』って今でこそ普遍的な言葉ですけど、当時はメジャーじゃなかったでしょうから、そういったたくさんの始まりを作った方だったんだな、と。
海と山が近い場所に根づいて研究し続けた姿勢に、刺激を受けまして「ああ、この方は神だな」って思いました。
撮影:grape編集部
夏木:
私にとっての神は、京都にいる母ですかね。もう100歳になりますけども、とても元気で、私よりも昨日食べたものをしっかり覚えているんですよ!
食欲もあるし、何より考え方がポジティブ。絶対に人のことを悪く言わないので、ああいうポジティブな人は長生きできるんだと風に思いました。
「上見て働け、下見て食わせ」とよく言っていたのが印象的です。
撮影:grape編集部
最後に記者から「2025年も残り1か月。来年の抱負を教えてください」という質問が寄せられました。
夏木さんは「やりたいことがたくさんある」と答えましたが、斎藤さんはテレビ局にお願いしたいことがあるようで…。
斎藤:
これお願いなんですけど、7~8月のロケはしちゃダメです。
僕ら俳優は、スタッフのみなさんにケアしていただけるんですけど、スタッフの方々はSOSを言えないような状況にあることも多い。
今年の夏は暑すぎて、カメラのバッテリーを冷ます時間もありましたが、同じように人体にも問題が起こると思うので。
「各局の編成の方に現場に来てみてほしい」と思うぐらい、死活問題だと感じています。
来年も絶対猛暑がやって来るので、夏の期間はスタジオ中心にするとか、今から対策すべきだと業界の一部の人間としても思います。
確かに、年々夏の暑さは、深刻になってきています。
斎藤さんの言う通り、炎天下での野外活動は避けるなどの対策をする必要がありそうですね。
最後に斎藤さんと夏木さんのツーショット写真撮影がおこなわれ、イベントは終了しました。
人の話し声や乗り物など、雑音だと思っていた音に耳を傾けると、思わぬ発見があるかもしれません。
身の回りの音を意識して聞いてみると、日常がちょっぴり色鮮やかになりそうですね!
[文・構成・取材/grape編集部]