ダンボールに貼ったガムテープ 資材メーカーに聞いた「きれいにはがす裏技」
引っ越しなどで、ダンボールに物を入れて梱包する場合には、ガムテープと呼ばれるものを使うでしょう。
貼るのは簡単なのですが、ガムテープをきれいに剥がすことは至難の業。テープが途中でちぎれたり、糊が残ったりしませんか。
包装資材・粘着テープなどの産業資材を扱う、富士工業株式会社(以下、富士工業)に『ガムテープをきれいに剥がす方法』を取材しました。同社は1934年創業の老舗企業です。
実はガムテープではない!
一般的に梱包などに使う、裏面に糊がついている紙製・布製のテープのことをガムテープ(略称:ガムテ)と呼んでいます。しかし、実はこれは正しくありません。
富士工業に聞いたところ、以下のように説明してもらいました。
ガムテープというのは『糊面を水で濡らして貼りつけるもの』をいいます。
一般にはガムテープといわれている、濡らさなくても使える糊が最初からついている紙製のテープは『クラフトテープ』です。
同様に糊面があって、布製のものを『布テープ』といいます。
『ガムテープ』『クラフトテープ』『布テープ』『OPPテープ』『セロハンテープ』『養生テープ』などを総称して『粘着テープ』と呼びます。
私たちが『ガムテープ』と呼んでいるのは、主に以下の2つでしょう。
1.紙製で、水で濡らさなくても使えるもの。
2.布製で、水で濡らさなくても使えるもの。
正確には『1』は『クラフトテープ』、『2』は『布テープ』と呼ばれる製品なのです。
『OPPテープ』は、透明な梱包用テープで大きなセロハンテープのような見た目ですが、重ね貼りが可能で上から文字も書けます。
『養生テープ』は、引っ越しや工事の際に床・壁を保護するシートを固定するために使われます。緑色のテープといえば「あれか!」とピンときませんか。
養生テープ(※写真はイメージ)
クラフトテープ、布テープをきれいに剥がす方法
テープの種類が分かったところで、梱包に使われるクラフトテープ、布テープをきれいに剥がす方法はあるのでしょうか。
富士工業に聞いたところ、このような回答がありました。クラフトテープも布テープも粘着力が強いため、完全にきれいに剥がすことは難しいと思います。
あまり推奨はしませんが、多少はきれいに剥がれるかと考えられる方法があります。
ドライヤーなどで温める
梱包用粘着テープに使われることが多いゴム系粘着剤は、熱を加えると粘着力が弱まる性質があります。
テープの表面にドライヤーの温風を30秒程度当てて、粘着剤をやわらかくします。
温風を当てた状態で、端から45度の角度でゆっくりと剥がし始めます。剥がしている途中で冷えてきたら、再度温風を当ててください。
テープを剥がした後にベタつきが残ってしまった場合は、以下の方法を試してください。
糊はがしスプレー(シール剥がし剤)を使用する
粘着力が強いテープの糊残りに有効です。ベタついた部分にスプレーし、製品の説明書に従って数分から数時間放置して浸透させます。
やわらかくなった粘着剤を、布やティッシュ、または付属のヘラなどで拭き取るか、こすり落とします。
※注意点として、剥がし剤が素材を傷めないか、目立たない部分で必ずテストしてください。
※写真はイメージ
NGな使い方はあるのか
「クラフトテープ・布テープのNGな使い方はあるのか」を聞いたところ、このようなアドバイスがありました。
変な使い方をしない限り、NGな使い方はないかと思います。
クラフトテープ・布テープは、ダンボール梱包がメインの用途ですので、基本的にはこの用途でご使用ください。
例えば、粘着クリーナーの代わりに使用いただくのもありかと思いますが、糊が残る可能性もあります。
ほかの用途でお使いいただく場合は、ユーザーさまの自己責任になるかと思います。
引っ越しシーズンでクラフトテープや布テープを多用する4月。
「できればきれいに剥がしたい」と思ったら、富士工業のアドバイスを参考に試してみてください。
[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]