【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

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【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。

2026年4月スタートのテレビドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。

渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。

2019年、あかり商店街の春祭り会場で倒れた野本英人(高橋一生)は、経過観察のあとで退院。

何も異常がなくてよかったと、商店街の人々は喜ぶ。しかし英人は、歴史を変えて成功を得たものはその代償を払う日が来ると書かれた小説を読み、不安を募らせていた。

【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

そんなある日、未来を見抜く力を使ってアドバイザーにならないかとNEOXISから打診された英人は、不安を抱えつつも商店街の悲劇を回避するために承諾する。


オリンピック延期の可能性を訴えてNEOXISの事業方針を転換させようとする英人だったが、スタッフに根拠を聞かれても「勘です」としか言えない彼の話を、誰も信じようとせず…。

商店街、クリーニング店、英人の部屋、NEOXISのビル、病院。

そんなおなじみの場所に英人と光誠が次々現れて、これまでに起こったことを語る、わかりやすくも斬新なオープニングで始まった、リボーン第6話。

英人の前には、クリーニングしたシャツの山。光誠は、とうとう完成した自社ビルのエレベーターに乗る。

【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

形とサイズは違うけれど、どちらもここまでにふたりが「積み上げた」ものである。

英人に転生したての光誠は、慣れないアイロンでシャツを焦がしていたが、今はもうクリーニング店としてちゃんと働いている。

光誠も自分の力で自社ビルを建設した…もっとも今回の世界線では、ビル用地購入の交渉をしたのは影武者の英人だが、ふたりが声を合わせて「もともと根尾光誠なんだけどな」と言ったように、どちらにしても光誠の力であるのもおもしろいところ。


そしてふたりが向かい合っていても、同じようなスーツを着ていても、もちろん同じ顔をしていても、こちらが光誠であちらが英人だとはっきりわかるのが、魔法のようで毎回不思議だ。座っている体の骨組みまで違うように思えるのだが、高橋一生さんはいったいどうやって演じているのだろうか。

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さて、英人も光誠も順調な人生を送っているかのように見えるが、祭りで倒れた英人の状況が気になる。

彼が読んでいたSF小説『未来の記憶』には、「歴史を変えて成功を得たものは、その代償を払う日が来る。その代償は命である」と書かれている。英人が東郷(市村正親)に未来のできごとを教えたり、あかり商店街のためにこれからヒットする商品を作ることを繰り返すたび、英人の命は少しずつ削られているのだろうか。

【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

それでも英人は、あかり商店街の立ち退きと金平(柳沢慎吾)が死を選ぶ悲劇を阻止するために、NEOXISのアドバイザーになることを選ぶ。

「もしかしたら僕は、そのためにここに来たのかもしれない」

自分の命より周りの人々の幸せを考える英人は、光誠だった時よりもずっと「FOR THE PEOPLE」の気持ちが強くなっているのではないだろうか。


しかし、英人の決意とは裏腹に、親しくなろうと思った根尾社長(つまり自分)とは会わせてもらえず、未来の話を誰も信じない。

それどころかこの会社には君は必要ない、とまで言われてしまう。

英人が読んでいた小説『未来の記憶』の作者名はCassandra Veda。まさに今の英人は、ギリシア神話のカサンドラのように、予言を誰からも信じてもらえていない。

東郷と一萬田(坪倉由幸)の馬の着順も外し(これはレースを間違えていたせいなのだが)ますます信用をなくしていく英人。代償を払う危険をおかして、みんなに忠告しているのに…。

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しかし、果たして英人は「歴史を変えて成功を得た」と言えるのだろうか?

歴史を変えてはいるが、それらの恩恵はどれも東郷や商店街など別の人たちが受け取っていて、英人が得たものではない。まさに「FOR THE PEOPLE」だ。


中でもいちばん歴史の変更で成功を得ているのは、実は更紗(中村アン)なのでは。

英人が歴史を変えたせいで、あきらめていた絵を描くようになり、大きな賞もとって、大成功の人生に変わっている。ここまで成功した更紗自身が、その幸せの分だけ代償を払う、となってしまったら…?

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そして、そんな更紗になぜか最近になって接近している根尾社長のことも気になる。

どうして急に、会社に呼んだり食事をしたりし始めたのか。

そして何よりも疑問なのだが…あの根尾社長は本当に、根尾光誠なのか?

今までの根尾社長は、ハンバーガーをフォークとナイフで高級料理のように丁寧に食べていた。

しかし今回は、ハンバーガーを手に持ってかぶりついていた。

カウンターに座って足をぶらぶらさせながら食べる姿も、根尾社長らしくない子どもっぽさがあった。

あれはまるで、芋けんぴをくわえて歩き回っていた英人のような…まさか?

歴史が変わって、いい人っぽくなっている一萬田の真意も気になる。


【考察】『リボーン』第6話で暗示された“残酷な結末” 英人が支払う代償とは

あの言動を信じてもいいのだろうか。彼の言葉に心の声でさまざまな「えっ?」を発する英人が、今回の爆笑ポイントだった。

ドキドキと笑いがいいバランスでミックスされたこのドラマ、次回はとうとうコロナ禍の時代に!

『リボーン ~最後のヒーロー~』はTVerで配信中


『リボーン ~最後のヒーロー~』は、放送終了後から動画配信サービス『TVer』で配信中。

第6話はこちらからご覧いただけます。

[文/渡辺裕子構成/grape編集部]

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