美容師「今日はどうしますか?」客「お任せで!」←これはアリ? 美容師に聞いてみた
美容室で席に着いた際、必ずといっていいほど聞かれる「今日はどうしましょうか?」という質問。
自分の理想をうまく言葉にできず、つい「伸びたぶんだけ整えてください」「とりあえず短くしてください」などアバウトに答えて、仕上がりに満足しきれなかった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
一方で、特にこだわりなどがなく「すべてプロに任せてしまいたい」と考えている人もいるかもしれません。
本記事では、美容師が本当に知りたいポイントや、理想を形にするためのコミュニケーションのコツについて、美容師の岡田充さんに聞いてみました。
理想の画像を『複数枚』用意する
――「短めに」といった言葉でのオーダーよりも、やはり写真を見せたほうがよいのでしょうか?
スマホなどで理想の画像を1枚だけでなく、複数枚用意していただけると助かります。
正面だけでなく、横や後ろ姿など、別角度の写真があるとなおよいですね。
1つの写真に対して「全体の長さはこの写真が好きだけれど、前髪は別の写真のようにしたい」といった、パーツごとの希望を伝えてもらえると、お互いの完成イメージを共有しやすくなります。
画像提供:岡田充
――芸能人の写真を見せるのは恥ずかしいと感じる人もいるようです。
まったくそんなことはありません。今はスマホで画像を見せてくれるお客様が主流ですので、恥ずかしがらずに提示してください。
一度切ってしまった髪は元に戻せません。
見本があれば「これくらいの長さですね」と具体的に共有できるため、失敗を防ぐための強い味方になりますよ。
――カウンセリングの際、特に伝えてほしいことはありますか?
NGポイントを明確に伝えてください。
例えば「広がるのが嫌だから軽くしすぎないでほしい」「シャープな印象は苦手だから丸みを持たせてほしい」といった具体的なこだわりです。
また、普段の生活スタイルを教えてもらえると、より満足度の高い提案ができます。
画像提供:岡田充
――生活スタイルとは、具体的にどのようなことでしょうか?
毎朝セットにどれくらいの時間をかけられるか、という点です。
例えば「子供がいて朝は時間が取れないから、乾かすだけで形にしたい」のか、「ヘアアイロンを使ってきっちりセットしたい」のか。
日常の習慣に合わせたスタイルにすることで、家での再現性が格段に上がりますよ。
――「お任せで」と言われるのは、美容師さんにとって困ることなのでしょうか?
それは美容師によって異なります。
私の場合は、好きなようにできるので嬉しいと感じるタイプですが、初めてのお客様の場合は、やはり好みのニュアンスが分からないため難しいと感じる面もあります。
何年も通ってくださるような信頼関係がある人なら、好みや髪質を把握しているのでスムーズですが、初めてのお店や担当者の場合は、ふわっとしていてもよいので希望を伝えたほうが合意形成を取りやすくなりますよ。
一緒に作り上げる『理想の姿』
美容室でのカウンセリングは、単なる注文の時間ではなく、美容師と一緒にゴールを目指すためのスタート地点です。
「プロだから分かってくれるはず」「すべてプロに任せたほうがいい」と遠慮するよりも、小さな悩みやこだわりを1つずつ共有すること。
その一歩が、鏡を見るのがもっと楽しみになるような、最高の結果につながります。
画像提供:岡田充
次にヘアサロンへ行く際は、お気に入りの画像と、自分のこだわりを少しだけ整理して、プロとの対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]