サバ缶のカロリー表示に『二度見』 3倍も差があるワケに納得!【メーカーに聞いた】
栄養豊富で手軽なサバ缶を、日々の食事に取り入れている人は多いのではないでしょうか。
そんなサバ缶の栄養成分表示を見ていると、『エネルギー205〜620kcal』のように、カロリーが幅を持って表示されていることがあります。
同じ1缶なのに3倍ほど差があると、「どの数値を目安にすればいいの?」と気になってしまいますよね。
実は、この表示にはきちんとした理由があるそうです。
そこで、サバ缶を製造・販売する株式会社ニッスイ(以下、ニッスイ)に話を聞いてみました。
サバ缶の栄養成分表示、なぜカロリーに幅があるの?
ニッスイによると、栄養成分の数値に幅がある商品があるのは、原材料そのものに個体差があるためだといいます。
例えば、水産品は漁獲される季節や地域によって脂ののり方が異なるため、エネルギーや脂質などの栄養成分にも差が生じることがあるそうです。
ただ、通常の商品であれば、栄養表示基準上、こうした個体差による誤差が認められているといいます。
撮影:LUIS FIELD
しかし、『減塩』など特定の栄養成分を強調して表示する商品では、誤差が一定の範囲を超える場合、最小値と最大値を表示しなければならないというルールがあるのだとか。
そのため、『205〜620kcal』のような幅のある表示になっているといいます。
一見すると不思議に思えるカロリーの幅表示ですが、品質に問題があるわけではなく、原材料ごとの個体差を正しく伝えるための表示だったのですね。
サバ缶の栄養価は鮮魚と比べてどう?
カロリー表示の謎が解けたところで、もう1つ気になるのが「缶詰にすると栄養価は落ちないの?」という疑問。
この点についてニッスイに聞いてみたところ、缶詰は原料を缶に詰めて密封し、高温高圧で加熱殺菌するため、栄養価を安定して保ちやすいのだそうです。
さらに、むしろ骨ごと食べられるなど、缶詰ならではのメリットもあるといいます。
加熱によって骨までやわらかくなるため、普段不足しがちなカルシウムも手軽に摂取できます。
また、空気に触れることで酸化しやすいEPAやDHAも、缶の中に閉じ込められるため、そのまま残ります。
EPAやDHAは青魚の脂に多く含まれる成分で、血液をサラサラにしたり、肌の調子を整えたりする働きが期待されています。
カロリーが高めのサバ缶だったとしても、脂がのっているぶん、これらの成分も豊富に含まれているかもしれません。手軽に魚の栄養を取り入れたい時の強い味方になってくれそうですね。
※写真はイメージ
カロリー表示に幅があるのは、サバの個体差と、それを正確に伝えるための表示ルールによるものでした。
理由が分かると、普段何気なく見ていた栄養成分表示も少し違って見えてきますね。サバ缶を食事に取り入れる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。
[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]