使い古したやかん、お手入れの『正解』が出た! メーカーが教えるのは
やかんの内側に、白い汚れがこびりついていませんか。
レモンを入れて沸かすと水垢が落とせるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、素材によっては傷みの原因になることもあるといいます。
この汚れはどう落とすのが正解なのか、新潟県燕市で調理用品を手がける和平フレイズ株式会社(以下、和平フレイズ)に話を聞きました。
そもそもやかんにつく水垢の正体とは
やかんの内側につく白い付着物は水垢です。
水垢は水道水やミネラルウォーターに含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固まったもので、製品の劣化や不良によるものではありません。
※写真はイメージ
水垢はアルカリ性のため、酸性のレモンや酢、クエン酸を使うと、分解されて落としやすくなります。
レモン、酢、クエン酸の違い
レモンに含まれるクエン酸には、水垢を落とす効果が期待できますが、注意点も。
レモン果汁は酸の濃度が一定ではなく、糖分や果肉成分も含まれているため、使った後は十分にすすぐことが大切です。
素材によっては、酸による変色や劣化につながる場合があるため、注意しましょう。
※写真はイメージ
そこで和平フレイズが勧めるのは、クエン酸を使う方法です。濃度を調整しやすく、効果が安定しているとのこと。
レモンや酢、クエン酸の違いは次の通りです。
・レモン:手軽だが、酸の濃度にばらつきがある。
・酢:家庭にあることが多いが、においが残りやすい。
・クエン酸:濃度を調整しやすく、においも少ない。
効果の安定性を考えると、クエン酸がもっとも使いやすいといえるでしょう。
素材によっては注意が必要
酸性の液を使う手入れは、素材によって気をつけたい点が変わります。和平フレイズに素材別の注意点を聞きました。
アルミ製の未加工品
未塗装の製品 酸性の液に長時間浸さない。重曹は黒く変色することがあるため避ける。 ステンレス製品 洗浄後はしっかりすすぐ。金属たわしで強くこすると保護被膜が傷つくことがある。 ホーロー製品 金属たわしで強くこすらない。急な温度変化や強い衝撃も避ける。
ふっ素樹脂加工製品 研磨剤や金属たわしでの強いこすり洗いは劣化の原因になる。
どの素材でも、やわらかいスポンジでの手入れが基本だといいます。
また、酸性の液を入れたまま長時間放置するのも避けたほうがよいとのこと。
クエン酸で洗浄した後は、中性洗剤で洗い、水で十分にすすぎましょう。
正しい手入れの手順
和平フレイズが勧める基本の手順は次の通りです。
1.やかんに水を入れる。
2.クエン酸を加える。目安は水とクエン酸を10対1。
3.沸騰させて約10分。
4.火を止めてそのまま約1時間置く。
5.やわらかいスポンジで洗う。
6.水で十分にすすぐ。
また、水垢を防ぐには、使った後に水を捨てたら水滴を拭き取って、乾燥させるのが有効だといいます。
画像提供:和平フレイズ株式会社
水垢の対策として和平フレイズが伝えたいのは、汚れをため込まないこと、使用後はしっかり乾燥させること、素材に合った洗浄方法を選ぶことの3点です。
こまめに手入れして、やかんを長く快適に使いましょう。
[文・取材/ブリジア構成/grapeライフハック編集部]