『食品用』『掃除用』の重曹、なんとなく使ってない? メーカーに『使い分けの正解』を聞いた
掃除にも料理にも使われる重曹。見た目はどちらも白い粉末ですが、掃除用の重曹を料理に使っても問題ないのでしょうか。
そこで、共立食品株式会社(以下、共立食品)に、食品用と掃除用の違いや、安全に使い分けるポイントを聞きました。
主成分は同じでも規格が異なる
共立食品によると、食品用と掃除用の重曹は、どちらも主成分は『炭酸水素ナトリウム』です。
ただし、食品用は『食品添加物規格』に基づき、純度や不純物、衛生面などが管理されています。
製造や加工を行う施設にも、管轄する保健所の許可が必要です。
一方、一般工業用の重曹には、公的な規格値がありません。
掃除用として販売されている製品は、食品として口に入れることを前提とした環境で製造、管理されているとは限らないのです。
両者の違いは、単純な純度だけではなく、適用される規格や安全管理にあると考えましょう。
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掃除用を料理に使うのは避ける
掃除用の重曹は食品としての安全管理が保証されていません。
不純物や異物の混入、におい移りなどのリスクを否定できないため、料理には使用しないでください。
誤って料理に使ってしまった場合は、食べるのは避けましょう。
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パッケージに『食品には使用しないでください』と表示されている場合は、見た目や主成分が同じでも、食品用と同じようには扱えません。
『食品添加物』の表示を確認する
重曹が食品に使えるかどうかは、パッケージの表示で確認できます。
食品用の重曹には『食品添加物』と記載されているので、この表示がないものは、料理やお菓子作りには使用しないでください。
なお『重曹』『タンサン』『重炭酸ナトリウム』『炭酸水素ナトリウム』は、いずれも同じ成分を指す名称です。
商品名だけで判断せず、用途やパッケージの表示まで確認しましょう。
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共立食品の『タンサン(重曹)』には、裏面の名称欄に『食品添加物』、表面に『ふくらし粉・あくぬき用』と記載されています。
食品用は掃除にも使える
食品用の重曹は、掃除にも使用可能です。
弱アルカリ性のため、皮脂や軽い油汚れなど、酸性の汚れを落とすのに効果的とのことでした。
消臭作用や穏やかな研磨作用もあり、冷蔵庫や靴箱の消臭、シンクやキッチンまわりの掃除、コップの茶渋落としなどに活用できます。
ただし、アルミ製品に使用すると変色するおそれがあるので気をつけましょう。
素材によっては表面を傷つける可能性もあるため、使用前に目立たない場所で試すことをおすすめします。
食器やまな板などに使った場合は、重曹が残らないよう十分に洗い流してください。
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食品用と掃除用で、重曹そのものの洗浄力に違いはありません。
なお、食品用は掃除用より価格が高い傾向があるため、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
保管場所を分けて誤用を防ぐ
食品用の重曹は、使用後にチャックをしっかり閉じ、直射日光や高温多湿を避けて保管します。冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要はありません。
食品用と掃除用の両方を置く場合は、容器に用途を明記し、食品用は食品棚、掃除用は掃除用品の棚に分けて保管しましょう。
誤食を防ぐため、置き場所にも注意してください。
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重曹は、見た目では用途を見分けにくい製品です。
料理には『食品添加物』と表示されたものを選び、パッケージに記載された用途を守って、安全に使い分けましょう。
[文・取材/ブリジア構成/grape編集部]