ハチミツ、色が濃いほど味も濃い? 山田養蜂場に聞いた用途別の選び方
ハチミツを選ぶ時、淡い黄金色のものや黒褐色に近いものが並んでいて、どれを選べばよいか迷った経験はないでしょうか。
色が濃いから味も濃厚、あっさりした色だから甘さも控えめ、となんとなくイメージしている人も多いかもしれません。
そこで本記事では、ハチミツを始めとするミツバチ産品を取り扱う株式会社山田養蜂場(以下、山田養蜂場)に、色と味わいの関係や、用途に応じたハチミツの選び方などを聞きました。
ハチミツの色は蜜源となる花で決まる
ハチミツの色は、主にミツバチが蜜を集める花の種類によって決まります。
植物に由来する色素やミネラルなどのさまざまな成分が蜜源植物によって異なるため、淡い黄色から琥珀色、褐色まで幅広い色合いが生まれるのです。
同じ花から採れたものでも、地域や気候、開花状況によって色の違いがあります。保管温度の影響で、採蜜時より濃くなる場合もあるそうです。
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ただし、色が濃いほど甘みが強いとは限りません。
酸味や香り、コク、後味などが組み合わさり、それぞれの味わいをつくります。
一般的に、淡い色のハチミツは香りが穏やかでクセが少なく、すっきりとした甘さを持つ傾向です。
蜜源や産地で異なるハチミツの個性
『アカシアハチミツ』は色が淡く、クセの少ない上品な甘さを楽しめます。
一方、『そばハチミツ』は暗褐色で、個性的な香りと濃厚なコクが特徴です。
レンゲやマヌカにも、それぞれの花に由来する風味があります。
山田養蜂場によると、「ワインやコーヒーのように、蜜源によって異なる色や香り、味わいを楽しめる食品と考えると分かりやすい」とのことでした。
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産地によって違いが出ることもありますが、国だけで味や色が決まるわけではありません。
開花状況や気候、採蜜場所なども影響するため、同じ『アカシアハチミツ』でも地域や採取年によって個性が変わるのです。
画像提供:株式会社山田養蜂場
食べ方に合わせたハチミツの選び方
ハチミツは、食べ方や仕上げたい味に合わせて選ぶと、それぞれの持ち味を生かせます。
食べ方・用途 選び方 特徴 トースト 幅広い種類と合わせやすい。パンやバターの風味を生かすならアカシア、ハチミツの存在感を楽しむならマヌカ。 アカシアはやさしい甘みを加え、マヌカはチーズやナッツともよく合う。 ヨーグルト アカシアなど、クセが少なくすっきりとした甘さのもの。オレンジやカラスザンショウなどフルーティーなものもおすすめ。 ヨーグルトの酸味を生かしながら、自然な甘みを添える。 紅茶 茶葉の香りを生かすなら、色が淡く風味の穏やかなもの。
ハチミツの香りも楽しむなら、ボダイジュなどのコクの強いもの。 選ぶ種類によって、茶葉との組み合わせによる味わいの変化を楽しめる。 煮込み料理や肉料理 素材の味を生かすならアカシア、コクを加えるならローズマリーなど味わいのしっかりしたもの。 仕上げたい味に合わせて、甘みやコク、風味を加えられる。
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自分でハチミツを選んで食べ物や飲み物に合わせるほか、素材同士の相性を考えて作られた商品なら、好相性の組み合わせを手軽に楽しめるでしょう。
その一例が、山田養蜂場の『HONEY LOVE はちみつ紅茶』です。
『アカシアハチミツ』に合う茶葉としてウバ茶を選び、両方の風味が引き立つように仕上げています。
ハチミツの色と品質は関係しない
ハチミツの色の濃淡は、品質の良し悪しを示すものではありません。
見た目だけで判断せず、それぞれの個性としてとらえることが大切です。
画像提供:株式会社山田養蜂場
また、ハチミツが白く固まる『結晶』も、劣化を示すものではありません。
含まれるブドウ糖が結晶化する自然な現象で、蜜源によって固まりやすさが異なります。
『アカシアハチミツ』は、比較的結晶化しにくい種類です。
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なお、ハチミツは、味や香りに加え、含まれる成分に着目して選ぶ方法もあります。
山田養蜂場では、ハチミツに含まれ、ノドへの働きが期待されている成分『メルピロール』の機能性を研究しているそうです。
色や蜜源、風味、成分などを比べながら、自分のライフスタイルに合うものを探してみませんか。
[文・取材/ブリジア構成/grapeフード編集部]