助手席の人も知っておこう! 『信号待ちで運転手交代』はあり?

grape
助手席の人も知っておこう! 『信号待ちで運転手交代』はあり?

ドライブの途中、信号待ちの間に運転席と助手席の人がササッと入れ替わるシーンを見たことはありませんか。

「停止中なら大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、実はこれ、道路交通法違反に問われる可能性が高い危険な行為です。

本記事では、信号待ちでの運転手交代がなぜNGなのかについて、大阪府大阪市でまこと法律事務所を運営する北村真一弁護士にお話をうかがいました。

信号待ちでの運転手交代が違法になる理由

助手席の人も知っておこう! 『信号待ちで運転手交代』はあり?

※写真はイメージ

――赤信号での停車中に、運転席と助手席の人が席を交代するのは問題ですか。

はい、道路交通法違反(安全運転義務違反など)に問われる可能性が極めて高い行為です。

信号待ちは、法律上『駐車』や『停車』ではなく、進行の過程で一時的に停止している『運転の一環』と解釈されます。

赤信号で止まっていても、信号が青に変われば即座に発進しなければならない状態にあるため、依然として運転中であることに変わりはありません。

――走行中でなくても、座席を移動すること自体が違反になるのですね。


運転席を離れて助手席の人と位置を入れ替える作業には時間がかかります。

その間に信号が青に変わってしまえば、後続車の通行を妨げたり、焦って誤操作を引き起こしたりしかねません。

そのため、運転者の遵守事項や安全運転義務に違反すると判断されるのです。

――信号待ちでの運転手交代は、どのような違反に該当するのでしょうか。

主に『安全運転義務違反(道路交通法70条)』や『乗車積載方法違反(道路交通法55条)』などに問われる可能性があります。

安全運転義務違反と判断された場合、普通車であれば反則金9,000円、違反点数2点が科される可能性があります。

また、交代に手間取り信号が青になっても交差点内で動けなくなった場合は、割り込みや交差点内での放置など、ほかの違反も重なる恐れがあります。

助手席の人も知っておこう! 『信号待ちで運転手交代』はあり?

※写真はイメージ

――助手席の人や同乗者も処罰される可能性はあるのでしょうか。


運転者だけでなく、安全な運転を阻害したとして同乗者側も注意を受けたり、状況によっては教唆や運転妨害などの観点から問題視されたりすることがあります。決して『運転手だけの問題』とはいえないのです。

――ドライブ中に運転手を交代したい場合、どのように行うのが正しいルールでしょうか。

必ずサービスエリアやパーキングエリア、コインパーキング、あるいは道路上の『駐車が許可されている場所』に安全に車を完全に停車・駐車させてから交代してください。

一方で、交差点の付近や交差点内はそもそも駐停車禁止エリアであることが多く、ハザードランプをつけていても信号待ちの車列の中で交代を行うのは避けましょう。

ルールを守って安全で快適なドライブを楽しもう


「赤信号で止まっているから短時間で交代すれば大丈夫」という油断は、思わぬ事故や厳しい交通違反の対象となるリスクをはらんでいます。

信号待ちは単に一時的に止まっているだけであり、法律上は『運転の途中』とみなされるため、運転手交代を行ってよい場所ではありません。

運転手を交代する際は、必ず安全な駐車場やSA・PAなどに立ち寄り、心と時間に余裕を持って交代するようにしたいですね。


助手席の人も知っておこう! 『信号待ちで運転手交代』はあり?

※写真はイメージ

長距離ドライブへ出かける時は、事前の計画と正しいマナーを守って、安全で快適なドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]

提供元の記事

提供:

grape

この記事のキーワード