2020年6月5日 13:55
全米で行われた『8分46秒の黙とう』 その意味に、心が張り裂ける
2020年5月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが、白人警察官に首をヒザで数分間押さえ付けられ、「息ができない」と訴えた後に亡くなりました。
この事件を発端に黒人への人種差別を抗議するデモが全米で広がっています。
同年6月4日、ジョージ・フロイドさんの追悼式が行われ、遺族らおよそ500人が出席。人種差別や警察による暴力の根絶を訴えました。
アメリカの大手メディア『ワシントン・ポスト』によると、黒人運動の指導者アル・シャープトン氏は弔辞で「私たちが望みや夢を叶えることができなかったのは、首をヒザで押さえ続けられていたからです」と語り、次のように付け加えています。
彼に起こったことは、この国で生活のあらゆる分野で毎日起こっています。ジョージの名のもとに立ち上がり、「ヒザを首からはずして」という時が来ました。
The Washington Postーより引用(和訳)
その後、シャープトン氏は出席者に、ジョージさんを抑えつけた警察官が、彼の首にヒザをつけていた時間、黙とうをするよう求めました。
8分46秒にもおよぶ沈黙の間、会場では人々の泣く声が響き渡ったといいます。