くらし情報『梅の匂いで春を待つ 『梅が香』を愛でる気持ちは失いたくない』

2021年2月22日 06:09

梅の匂いで春を待つ 『梅が香』を愛でる気持ちは失いたくない

とした香りは、花枯れの野や町やご家庭の庭に、春の訪れをほんのりと伝えてくれます。

梅の匂いで春を待つ 『梅が香』を愛でる気持ちは失いたくない

白梅

東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花、主(あるじ)なしとて春な忘れそ。

時の右大臣であった菅原道真が九州の大宰府へ左遷されていた折、都(みやこ)の梅のことを思い詠んだ歌として 余りにも有名です。

『東風吹かば』は、学問の神様 菅原道真ですが、
『梅一輪、一輪ほどのあたたかさ』 は、
著名な俳諧師の服部嵐雪です。

梅の匂いで春を待つ気持ち… 今はコロナ禍で殺伐とした世の中ですが、仄(ほのか)に ほころび咲き匂う『梅が香(か)』を待ち望み愛(め)でる気持ちは、人として決して失いたくないと思っております。
<2021年2月>

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フリーアナウンサー押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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