2021年5月25日 10:24
意見箱に「園内のにおいをなんとかしてほしい」 動物園の園長が、ブログで丁寧に返答
さまざまな動物を間近で見ることができる動物園は、幅広い年齢の人たちから愛されています。
ですが残念なことに、来園者の中には『動物のリアル』について、あまり理解していない人も。
においへの指摘に「やむを得ないものです」
2021年5月10日、鹿児島県にある『鹿児島市 平川動物公園(以下、平川動物公園)』がブログを更新。
入園ゲートに置いてある意見箱に寄せられた、「園内のにおいをなんとかしてほしい」という声を受けて、福守朗園長が返事を書いて注目を集めました。
鹿児島市 平川動物公園の入園ゲート
大前提として、「不潔な環境で飼育していることによってにおうのであれば、それはよくないこと」とつづった園長。
続けて、平川動物公園では、飼育員が欠かさず担当エリアの清掃作業を行っていること。清潔にしても残る動物の体臭などは、ある程度やむを得ないことを説明しています。
私たち人という生き物は、話したり読んだり、つまり聴覚や視覚に頼ったコミュニケーションを主にしています。
一方で、においで情報を得たり、伝えたりする生き物も数多くいます。
犬を散歩に連れ出すと、地面に鼻を擦りつけるようにして嗅ぎ、電柱などに尿でマーキングするのを見たことがある方は多いのではないでしょうか?
これはにおいによるコミュニケーションのためなのです。