2021年7月2日 10:06
仕込み杖を売っている『つえ屋』 真っ白な巻物が出てきたと思ったら?
「何か最後にできることはないか」
葬儀の準備をしている時、故人のことを想って遺族は心を砕きます。
「思い出の品を持たせたい」との想いから、納棺(のうかん)の際に個人の愛用品を入れることもあるでしょう。
ですが、棺に入れられる副葬品には、ある程度の縛りがあります。例えば、金属など燃えない素材が使用されている物は、入れることができません。
あきらめきれず、「なんとか棺に納められないか」と思う…そんな人情に寄り添うお店があります。
旅立ちの際に、持たせることができる杖
さまざまなニーズに応える杖を取り扱っている、つえ専門店『つえ屋』。
実用性やデザイン性に富んだ杖から、吹き矢などが入った遊び心あふれる『仕込み杖』まで用意しています。
故人と遺族のためを想った杖も販売しているということで、実物を見に行ってきました。
並んでいたのは、ビニールを被った白と黒の杖!
近付いてみると、軸には『南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)』や『南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)』、『般若心経(はんにゃしんきょう)』の文字がありました。
『つえ屋』の従業員に話をうかがうと、こちらは『天国の杖』という、火葬の副葬品にできる杖とのこと!
普通の杖の場合、燃やせないパーツが使用されていることが多いのですが、こちらの杖は燃やしても問題なし。