2021年8月1日 11:35
お互いのいいところを見いだして「称えあう」 ポジティブな思いが循環し広がっていく
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
「称えあう」と世界は丸くなる
「敬愛する」という言葉が好きです。敬愛とは、『尊敬と親しみの気持ちを持つこと』。
尊敬というと優れた人に対する気持ちのように思われるかもしれませんが、その人の『素敵さ』に対して心から、心を寄せることができたら、年齢も立場も関係ありません。
言葉には、それを現実にする力、言霊があると信じられてきました。「ありがとう」という言葉を大切にしていると、不思議に満たされるような感があります。
「おかげさまで」と言葉にしてみると、ありがたい気持ちが湧き上がります。敬愛する……素敵だと思う人、大好きな人がいてくれるだけでうれしい。心からそう思えると、なぜか穏やかな気持ちになります。
批判を口にするのは、わざわざ体に悪いものを食べるようなものです。