なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

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なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

吉元由美の『ひと・もの・こと』


作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

『熊よけホーン』と『熊よけベル』


上高地を歩いて来ました。今回は大正池のホテルに二泊。到着した日は曇り。

二日目は雨から大雨、そして雷雨。その中を梓川沿いに9km歩きました。三日目は晴れ。


お天気もいろいろ、カッパを着てもずぶ濡れになり、そんなこともお構いなく雨の中を歩くという非日常を楽しみました。

なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

森の中を歩くのは気持ちがいい。川のせせらぎも地形と水量によって変わります。

雨音とせせらぎと。雨音は、森の植生によって違うような感じがします。

カラマツや白樺などに降る雨の音は、どこか軽やかです。

アマゾンの密林に降る雨の音は、力強い渓流の音のよう。

地中に滲み、やがてアマゾン川の一雫になる。
その気概のようなものを感じさせる音でした。

なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

黙々と歩きながらも、その「黙々さ」を味わいきれない自分がいました。

なんか怖い…。大正池にかかる靄のように、胸の中にうっすらと恐れが停滞しているのです。

雷雨の中を歩いたときも、早く森を出なければという思いがありましたが、うっすらと停滞していた恐れは、熊です。

森の奥からのっそりと現れはしないか。

実際、連日ツキノワグマが目撃されているようで、その警告板があちらこちらに貼ってあるのです。

人の多いバスターミナルの近くにも現れたそうなので、森の中など油断禁物です。


そして、私たちが動物たちの行動圏に入っていることも忘れてはなりません。

なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

事前に熊対策のYouTubeを観て、熊鈴、スプレーなど熊よけグッズの有効性などについての情報を得て、私が買ったのは「熊よけホーン」というもの。猛犬、爆竹、猟銃の音、SOSボタン、LEDのライトも備えたクレジットカード大のものです。

これがものすごい爆音なのです。家で鳴らしてみたのですが、鳴らした本人がひっくり返りそうな爆音。

試しに森の中で鳴らそうものなら、他の人に迷惑がかかりそうです。

それだけに効果があるとは思うのですが、押すのにも勇気がいりそうです。

なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

恐れは、自分のエネルギーを萎縮させます。
自分の中に恐れがあることに気づけば、手放すことも制することもできます。

これは日常の中でも、人生の中でも言えることで、何かに対する恐れというのは、大抵は必要のないものなのだと思います。

自分には出来ないのではないかという恐れ。嫌われることへの恐れ。

それは何かのきっかけで心の奥に刷り込まれ、無意識のうちに心を不自由にさせてしまうのです。

なんか怖い…クマへの『恐れ』の意識を『注意』に変える対策で「見える景色が変わってくる」

今回の場合で言うと、熊への恐れが、楽しむことを少し萎縮させていたかもしれません。

ちょっとびくびくして、呼吸が浅くなっていたかもしれません。

恐れるのではなく、注意する。
このように意識を変えることで、見えてくる景色が変わってくるのではないでしょうか。

しかし、この熊よけホーン。熊よけだけでなく、防犯ベルとして使うのがいいかもしれません。

もうひとつ付け加えると、前を歩く人の熊よけベルの音はなんとも優しい響きで癒されました。

熊たちもこの音に癒されますように…。

作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー

※記事中の写真はすべてイメージ

[文/吉元由美構成/grape編集部]

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