センスのいい家族が暮らす家【Vol.26 海外ヴィンテージと手仕事を愛する家・南村麻美さん邸】 | HugMug
大人も子どもも、家族みんなが過ごしやすい家づくりに大切なことってなんだろう?Vol.26では、BEAMSのキッズブランドのディレクターを務める南村麻美さん家族の住まいへ。ユーズド家具をベースに、ビビッドな海外雑貨や愛おしい子どもアートに満たされた、唯一無二の空間です。さっそく子育ても家事もおしゃれもはかどる、理想の住まいのヒントを探りましょう。
profile
Instagram:@chami1222
FAMILY:4人家族(パパ・ママ・長女9歳・次女7歳)
HOUSE TYPE:マンション/分譲・一部リノベーション
HOUSE DETAIL:居住歴1年/93㎡/2LDK
AREA:東京都
こだわりの住まいについて
子どものアートが息づく家
約1年前、この家に引っ越してきた南村さん家族。出張が続く時期と、次女の小学校入学、長女の転校手続きが重なり、まとまった時間がとれない中でリノベーションをおこなった。
期間は、わずか3ヵ月。「バタバタだったので、手を入れたのは最低限。少しずつ自分たちらしい住まいに整えてきました」。引っ越してよかったことを聞くと、「家族がバラバラにならないこと」と麻美さん。リビングダイニングのすぐ隣に子ども部屋が広がり、室内窓やガラス扉越しに互いの気配が感じられる。「みんなで長い時間を過ごせるのは今だけ。小学生のうちはなるべく一緒にいられる時間をつくりたかったんです」
インテリアのテーマは「ボタニカルヴィンテージ」。ベージュやオフホワイトをベースカラーに、植物の緑とヴィンテージ家具を融合させた空間だ。
「多国籍のお気に入り雑貨、海外出張のたびに蚤の市や古着屋で少しずつ集めてきた器やフォトフレーム、古布。子どものアートはしまわずに、いつも目に触れる場所に飾るのも、居心地のいいわが家をつくるポイントです」
オリジナリティに溢れた、賑やかで温もり溢れる南村さん家族の住まい。参考にしているのは、世界中の素敵な住まい手たちのマインドだ。「海外のおうちアカウントや、インテリアの写真集を見て刺激を受けています。海外では、自分たちで壁を塗り替えたり棚をつくったり、インテリアを気軽に楽しんでいる人が多くて。そういうおうちへの憧れを、自分なりにアレンジして落とし込んでいます」
KIDS ROOM
思い出が溢れる子ども部屋
女の子の“好き”がぎゅっと詰まった、キュートな子ども部屋。ラタンのベッドとキルト、クッションはすべてインテリアショップ〈Belle Bloom〉のもの。「なかでも〈Lucas du Tertre〉のキルトは肌触りがよく、気軽に洗濯できて大活躍。
裏表で異なる柄を楽しめるのもいいところです」
子ども部屋とリビングを隔てる壁には、室内窓を設置。「小学生のうちは、お互いの存在を感じながら安心して過ごせる距離感を大切にしたく取り入れました。視線が奥まで抜けることでLDK全体に開放感が生まれ、家族の気配が緩やかに伝わる心地よい空間に。窓があることで空調効率や風通しも良いです」
祖母から引き継いだアンティークのラタンボックスは、娘さんのぬいぐるみ入れとして活躍。「ときを経て飴色に変化した天然素材の温もりが、キッズスペースの優しい雰囲気にしっくり馴染んでいます。世代を超えて大切に使い続けたい、わが家の宝物のような存在です」
古家具屋で購入した壁付け棚は、上からブルーのペンキを塗ってリメイク。長女作のモビールもアクセントに。
〈BUNMI〉で製作してもらった作品。
「娘が小さいときに履いていた靴。片方無くしてしまって『お気に入りだったのにな』という話をしたら、お花とともに素敵な思い出にしてくれました!」
子ども部屋の窓には、麻美さんの著書『MOM & KIDS DIALOGUE 子どもと一緒に暮らしを楽しむためのヒント!』(世界文化社刊)のあしらいをステッカーにして飾る。
子どもの絵は額装することで立派なインテリアに。「子どもたちの作品やアートは、いつも目に触れられるように、どうしたらインテリアに落とし込めるかを日々考えています」
DINING
わが家らしいリズム
個性豊かなヴィンテージチェアが並ぶ、賑やかなダイニング。「形も色もバラバラですが、それがかえって空間にリズムを生み出し、家族それぞれがお気に入りの一脚を選んで座る楽しさがあります。一脚ずつが持つ異なる歴史や木の表情が混ざり合うことで、画一的ではない、わが家らしい温もりのある食卓風景がつくられているはず」。ダイニングテーブルは、渋谷のヴィンテージ家具と古着の店〈memo〉で購入。「夫とふたり暮らしのときから愛用しています。
真んなかの天板は折り畳めるのでコンパクトにも使えて、ゴールドの脚や大理石風の天板も品があってお気に入りです」
ヴィンテージショップで見つけた椅子は、表面が剥げてきたのをきっかけにDIYでピンクのペンキを塗り直した。「すでにまた剥げてきていて、地の色が出てきているのも味わい深く気に入っています」
家のメインコーナーは、植物とヴィンテージが融合した窓際。「収集を重ねてきた古いフラワーベースや、義理の母がくれた琺瑯のアジア桶、籠などをそのときどきの気分でレイアウトしています。生花だけではなく造花もたくさん取り入れて、家のあちこちにディスプレイ。疲れて帰ってきた日も、家にお花があるだけで気分が上がりますよ」
LIVING
大きなソファでのんびり
リビングは、ベッドにもなる〈IKEA〉のソファを中心に、家族みんなでくつろげる空間に。空間に華やかさをもたらす照明にもこだわりが。「黄色のペンダントライトはフランスの〈Georges〉のもの。花びらのような有機的なフォルムと、真鍮やファブリックの質感が絶妙で、インテリアの主役になるアイテムです。
まるで天井に大きな一輪の花が咲いたようなドラマチックな存在感に一目惚れしました」。カーテンは、海外の蚤の市や古着屋で見つけた古い布をカーテンクリップで留めて楽しむ。
クッションは、コットンレースやインドのカンタキルト、オールドキリムなどをセレクト。「どれも古い布だったり、手仕事感のあるものが多いため、なんとなくまとまりが出るのかもしれません」
ソファ横のコーナーには、〈BUNMI〉のお花の作品や、娘さんの誕生日に麻美さんがプレゼントした工作などをディスプレイ。南村家には小さなフレームがたくさんある。「海外の蚤の市で見つけたものや、〈フライングタイガー〉のものなどさまざま。カラフルなものを飾ることが多いので、フレームは色味の落ち着いたゴールドベースをよく選びます」
娘さんたちのお気に入りは、味わい深いヴィンテージのローテーブル。「お友だちが集まると、自然とこのテーブルを囲んでシール交換が始まったり、並んで宿題をしたり……。
小さな背中が並ぶ様子は、見ているだけで心が和み、日常の何気ない幸せを感じさせてくれます。古いものならではの傷や質感も、子どもたちの思い出とともに刻まれていけばいいなと思っています」
リサイクルショップで見つけたテレビ台はやすりをかけて、ペンキを塗ってアレンジ。取っ手は、海外の蚤の市やアンティークショップで見つけたものを組み合わせた。
KITCHEN
宿題を見ながら料理をつくる
娘さんたちの勉強スペースは、キッチン前の〈IKEA〉のテーブルセット。「料理をしている時間も無駄にできないので、テーブルを設置。すぐに会話できるので、家事も宿題も捗ります!」
「窓があったので、植物を置けるキッチンにしようとレイアウトを考えました」。空間のアクセントにもなっている黄色の鍋は〈ル・クルーゼ〉。「煮物やスープをつくったり、毎日のように愛用しています。煮込んでいる間にほかの家事ができるのがいいんです」
食器棚は麻美さんがひとり暮らしのときから使っているヴィンテージのもの。棚上には骨董市で購入した日本の古い花瓶や、仕事柄よく集まるハギレを額装したアート、娘さん作のモビールなどをたっぷりデコレーション。
壁にもともとあったブレーカーやスイッチの扉は、マグネットや食べ物モチーフの写真、娘さんの作品などを飾って上手に目隠し。
BEDROOM
ひとつの部屋に
寝室は夫婦で空間をシェア。向かって右側は旦那さんのスペース、左側は麻美さんのスペースとして、お互い好きなものを飾って楽しむ。ベッドリネンは、子どもたちと同じ〈Belle Bloom〉で揃えた。
子ども部屋と寝室の壁紙は、海外のホームファニシングブランド〈MINDTHEGAP〉から取り寄せた。「海外の住居のような、品のある洗練された空間に憧れて、国内外のあらゆるメーカーやブランドをリサーチしました。たくさんのサンプルを比較検討し、選び抜いた2柄です」
鏡の上には娘さんたちと一緒に工作したというママ作品が。「はり金と使わなくなったピアス、モールやリボン、メキシコ雑貨などを組み合わせてつくりました。親子ともにものづくりが大好きで、可愛いお菓子や洋服のラッピングはとりあえずとっておく習慣があります」
寝室の扉の先、玄関にあるヴィンテージ棚には、たくさんの布類をサイズ別に収納。「気分転換に模様替えをしたいときは、布を替えてみるのがおすすめ。簡単に部屋の雰囲気をガラッと変えられます」。布で目隠しされた棚の下段には、娘さんたちのお絵かきアイテムなどを収納。
細部までオリジナリティに富んだ南村さん家族の住まい、いかがでしたか? コーディネートのポイントや工作作品の飾りかたなど、ぜひ参考にしてみてくださいね。